妄想世界さまよりお題「花の夜は短い」

 春は庭の桜を肴にすれば、あっという間に朝日が昇る。

 夏は蛍を空想する。空にさそり座を探していれば、遠い地平に花火が上がる。

 秋、鈴虫に耳を傾け、金木犀の香りに目を閉じる。夢の中ではコスモスを育てる。

 冬、雪花があるかと窓を見上溜息つけば、霜を敷いて夜が明ける。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る