私がもし彼の立場だったら…。自分と他の男性と何が違うのかはっきり分かるんだろうか。表面上やってることはほぼ同じ。食事したり、観光したり、レジャーしたり。ちょっと違うところといえば、たまにキスしたり、手をつないだりすることくらいかなぁ。それでも、私の意思に関係なく、そんなことしちゃってる男性もいたりするし、私も少し、正直そのレベルに抵抗がなくなってきているような気がしてる。怖い。

あんなに優等生感と正義感の塊みたいなタイプだったのに、ここにきて、そういうのは友達の範囲から外れている（同性の友達ともしないことは異性の友達ともしないのが正しい）からダメだよ感覚がゆらいできている。ゆらぎは止められるのだろうか。これはひょっとしてゆらぎじゃなく、麻痺？みたいなものなのだろうか。あまりにもいろんなことが短期間で起こって、多分自分の中の何かがついていけてないんじゃないか。麻痺なら一時的で治まるはず…。ゆらぎだとしても自然に落ち着くはず…。とにかくそう思いたい。

彼は本当に体の関係がなくたって、多分同じ時間を過ごしてくれるんだと思う。こんな私に最上の愛情表現を言葉（書き言葉だけど）くれたからだ。本とにもったいないくらい。私なんてそんな大したことはしてないし、むしろ幸せはいつももらってる方なのに。そんな彼にとにかく何かしたいし、喜ばせたいし、安心させたい。あなたは他者と比較にならないくらい素敵なんだよって、この間のことで信じてもらえなくなった分、もう一度信頼を取り戻すための何かが必要な気もするし、あまり以前と違うような行動をすれば、よい結果をもたらさないような気もする。

あのとき、他の男性と出掛けたと知ったとき、自分よりもそちらの約束を優先した（私にそんな意図はないが、事実上の結果）んだと知ったとき、体のつながりがあったら、あんなに感情的にならなっかただろうか。ひょっとして、自分には他者にないステータス（一線を越えている）があるということが自信につながったのかもしれない。自信があれば、あんなに心乱されたり、傷ついた感覚になったり、悲しくなったりもしなかったかもしれない。そんなふうに思ったら、私はやっぱりそのステータスを与えるべく行動するべきなんだろうか。そうでなければ、どことなく彼は不平等感が拭えないのではないだろうか。本人がどう思っているかは全く分からないにしても、私が自分の気持ちを形で表す方法として、またあの問題にぶち当たっている。

目に見えないもので示すなら、彼への尊敬の念の大きさと、恋愛感情というか、男性として素敵だなという魅力を感じている度合いのレベルが他者とは比較にならないくらい大きいことが、彼は他者とは違う特別な存在だという証拠だけど、それは見えない分、伝わらないし、明確にもならない。別れ際にその話をしたときも、「はい、はい、もういいよ」よう感じに流されてしまったし、感情的になっているときには聞く耳を持たない状態だから、なんの説得力もない。

でも、どうだろ。そこで「あなたとはホテルに行きますけど、他の人とは行きません」といえば差別化できていることになるんだろうか。それも行った、行かないの発言を信じるか信じないかの問題になって一緒なのかもしれないな。

多分私は、例のYouTuberの解説で出てきた内容が頭に引っかかっているから、また悩んでいるんだと思う。付き合って長くなっていくのに、なかなかそういう関係になれないという状況は、男性に自信を喪失させて関係を終わらせる方向にもっていく傾向があるという話。なので、最初に「終わらせてください」っていわれたときは、「あーやっぱりできないってハッキリしたから、これを機に関係やめたくなったんだな」って思った。私が嘘ついたという、私が全面的に悪い事実を取り上げて都合よく別れたかったんだなって思った。そんなふうに考えちゃってた私も、どこか彼のこと信用してなかったのかなとも思う。

ただ、こうやって書き進めていて気づいたのは、多分一線を越えることは相手への信頼度合いには関係ないんじゃないかもしれないということだ。ちょっとほっとした。ゆらぎや麻痺はやっぱり治まるものなのかもしれない。