第12話大好きな彼と大好きなママ友はソールメイト⁈

彼の考えていることと行動にいつも疑問をもつ。予想外のリアクションも多いし、とにかく経験履歴にあるデータは何の役にも立たないことが多い。だけどなぜか、一番大好きなママ友の彼女にだけは、その本質が分かるみたい。相談するたび、毎回私には全然分からなかった言動の真相が分かるのだ。

私は婚外恋愛をポジティブに捉えようと、こんなものを書いているにも関わらず、本心?心のどこかではやっぱり、家庭を崩すようなネガティブ要素のことが引っ掛かっていて、自分や相手がそれを楽しむには何らかの確固たる理由がいるんだって強く思っていた。だから、家庭からは得られない要素が婚外恋愛をする相手から得られるとか、私であったら、配偶者さんからは得られない要素が私だったら提供できるから一緒に貴重な時間を過ごすことは有意義んだっていう目的意識がないといけないと思っていた。つまり、相手が満たされていないものを満たすために私を使ってもらった方が自分の存在価値があると思っていた。なので、彼がそんな満たされていないものがないのに、家庭を崩壊させる原因にもなりかねないことをしているのが腑に落ちなかった。ただただ、誠実でよいパパを何でダメにするようなことをしちゃってるんだろう。そこは私も尊敬する人としていささか残念だと思っていることでもあった。

そんなことを一番大好きなママ友に話した。すると、

「満たされた状態でそんなことできるっていうのは、純粋に好きだってことの証じゃない?満たされていないものがある方が、誰でもいい感があって、本当にあなたのことが好きかどうかわからないよ」

あぁ、そうか!!満たされないものを満たそうとする道具にされてないということは、私個人として、その人そのものが単純に好きだから一緒にいようとするのか!!

さらにはこんなことまで教えてくれた。

「満たされないものを満たしたいという欲求を満たそうとすることや、性欲を満たしたいとか、自分が相手を幸せにしようとする使命感を満たしたいとか、何かしら欲望を満たすという目的意識をもっていることの方がよくないことだと思う」

はっ!正に正論!!自己欲求を追求することこそ悪なのかもしれない。だとしたら、私が今抱えている正当な目的意識をもたなくてはという問題は、それを問題にしていること自体が間違っているので、悩むだけムダだ!

この大好きなママ友の一言で絡んでいた糸が一瞬でほつれた?ほどけた?言葉の使い方が分かんなくて絡まったけど。笑。彼女の思考は本とにすごい。私から絞っても絞り出せないものが流れるように出てくる。彼と同じく尊敬する大事な存在だー。

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