第13話性欲はどうなっているのか問題

男性は生物学上、好きと体のつながりもちたいは表裏一体らしいので分かりやすい。でも女性は違う。お付き合いしてから徐々に大きくなっていくものなんですって。最近もまだちょこちょこ参考にしているユーチューバーは言ってた。笑。

私はどうなのか考えてみた。ミラクル事件が発生した(彼も私に好意があったと知った)のが嬉しすぎて、当時は『嬉しい→感謝を示したい』みたいな流れで、求められるなら受けてしまおうという気持ちはあった。でもしたら完全アウトだし、夫としてなくもなかったので、そこに正当な理由がなかったのであまり気にならなかった。それに人一倍罪悪感とか後ろめたさがすごい分、興奮してそういう気になるというところまでいかず、どこか冷静に一歩引いていた。

そのうち、相手がつまらなそーにしてたり、ラインの回数減ったりして、なんとなーく好きが薄れてきたのかな?思い始めたら、相手の気持ちつないでおくためのツールとしてすることを考え始めた。けど、それってやっぱり幼稚な考え出し、そんなことでこれ以上凡人レベルを上げたくない!笑。と思ったので、なんとか引きとどまっていた。

そもそもそこまでして彼との関係を継続していく必要があるのか?と考えたときに、頭ではそこまでのリスクを負ってまでの大きなメリットはないと思っていた。でも始まり方があんなミラクルで素敵だったことと、本当に憧れてた人が自分に好意をもってくれたのが信じられないくらい嬉しくて、その心理的効果みたいなのが、せっかくの奇跡的関係を継続させたいと思わせていた。経済的効果?効率?の観点からも、二年の月日をかけてこのミラクルが起きるまでの何かが築き上げられたのではないかみたいなことを考えると、そう簡単に終わらせてもいけないような、もったいないような気がしていた。

彼の立場に立って考えても、誠実でクリーンなイメージを崩しかねないリスクをおかしてまでも、思い切って行動に出したってことは結構な決断をしたことであって、私はそれをだめにするだいそれた権利はもってない分、いかに継続させるかに使命感をもつべきだとは思っていた。

以前に夫ともして、不倫相手ともしてという女性がいるということを聞いていたので、女性だからといって複数人とできないということはないだろうとは思っていたけど、私はなんかそれとは違うのでは?と、ちょっと思っていた。彼とキスしたときの夫と違う感覚に違和感とほんの少しだけの拒絶反応みたいなのが、多分本能的に違うオスの子供は持てないどこかの猿の群れのいちメスみたいな感覚に近いのでは?と思った。一つの群れに一人のボス猿がいて、そのボス猿しか繁殖の権利がないみたいな動物いましたよね?笑。

そこからしばらく健全なデート?みたいなのが続いていたので、あまり深く考えてもいなかったけど、最近夫と仲良くしているときに『彼』のことが頭をかすめ始めた。そんなこと今までなかったのに。興奮とか高揚感とかでではなく、半分好奇心に近い感じかなー?夫に不満があるとかでは全くなくて、ただただいつも通り仲良くしているだけなんだけど…不思議としかいいようがない。それでいて、彼のことを考えたからといって、私の方から襲いたい!笑。とまではならず。それがまた波長を二年後に合わせようとする何かが動いて引き止めているのかもなんて考えた。

ただ、もし相手にそこまで深い関係になりたい希望があったとして、あそこまで自分からスキンシップをとってこないという行動制限をいているんだとしたら、ものすごく私は尊敬する。尊敬するから余計好きになる。余計好きになるから相手の希望を叶えてあげたい!ってなる。そんでもって、じわじわ自分も相手が夫の代わりになったらどんな気分になるのかという興味が膨らんでいくような気がして、どんどんゆっくり危ない方向に向かっているような気がして、一旦落ち着いて客観視しなくてはと、ここに書き留めている。

それにしても、私は彼の心のうちが気になって仕方ない。ただ、それが明らかになったら、今のこのなんとも不安定だけど一線を越えてないからセーフと勝手に考えて楽しめる環境が壊される気がするので、とにかく濁して濁して草津温泉のよーに浸かって気持ちよくいられるよーにしたい。笑。

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