1ターン目 状況確認
※これはTRPG『教授室からの呼び声』のリプレイ小説です。基本的には会話のみで進みますが、要所で説明が必要な箇所では「>」表記で地の文が入ります。
GM「……さて、と。新しいあなたはどのような人物ですか?」
A「俺は五人目の行方不明になった――まぁ、つまり俺の前のプレイヤーキャラだが――大学院生・鈴木の縁者から捜索を頼まれた私立探偵だ。縁者から今回の事件の内容を聞き、内偵が最も効果的だと考えた。
幸いスキル値で『見た目・85』なんでね。大学院生として潜り込むことも可能と判断。御簾ヶ谷大学・土門研究室の研究生として潜り込むことにした」
> ダイスの幸運でイケメンとなったAはにやりと笑う。
GM「……それでお名前は?」
A「本来の名前である
GM「なるほど。では、まず"次のあなた"である佐藤は何をされますか?」
佐藤(A)「まずは研究室のメンバーについて観察する」
GM「なるほど。佐藤(A)さんの『観察眼スキル』は82である上に、職業である『私立探偵』の職業値がバフとして加算されるため、この観察行動は無条件に成功します」
> 佐藤がマップの大学院生居室にコマを置き、GMはそれを待ってから話し始める。
GM「あなたが入社……正確には潜り込んだ御簾ヶ谷大学土門研究室の主宰(Principal Investigator, PI)の
彼の教授室はマップにもある通り、あなたが現在いる大学院生居室から廊下をはさんで向かい側の奥の部屋で、その隣には秘書である渡辺タキエが滞在している秘書室があります。渡辺はずいぶんと長く研究室に所属しているためか、大学院生に少し横柄な態度を取っていることが、あなたの目には見て取れます」
佐藤「……他には?」
GM「准教授・宮田と技術員の熊崎……それとBさんのプレイヤーキャラであるポスドク・中野と、Cさんのプレイヤーキャラである助教の
佐藤「やけに新人の多い研究室だな」
GM「土門研究室は、最近大型の研究費を立て続けに獲得しています。とにかく人手が足りないようなので、新人が多いことについては他の研究室の教員や学生たちもあまり疑問には思っていないようですね」
> GMのこの説明に、一瞬だけ中野(B)が何か違和感を持ったようだったが、佐藤はそのままロールプレイを続ける。
佐藤「この中で話が聞けそうな人物を探す。また、観察眼スキルでその人物の様子を探る」
GM「一番事情を知っていそうな准教授は、常におびえているような様子できょろきょろする癖のある中肉中背の男です。容姿や服装にはこれと言って特徴的なものはありません」
佐藤「じゃあ、准教授に話しかける」
GM「どのような態度で?」
佐藤「まずはただの挨拶から」
GM「では『会話スキル』でダイスロールを」
佐藤「えー、それ、要る?」
> にこにことしたままのGMを見て、しぶしぶと佐藤はダイスを振る。
佐藤「げ……ファンブル」
GM「残念でしたね。准教授である宮田は、やけに事件のことを聞きたがるあなたに警戒してしまいました。これ以上の彼との会話は不可能でしょう。それでは中野さんのターンです」
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