架空TRPGリプレイ:教授室からの呼び声
トクロンティヌス
0ターン目 プロローグ
※これはTRPG『教授室からの呼び声』のリプレイ小説です。基本的には会話のみで進みますが、要所で説明が必要な箇所では「>」表記で地の文が入ります。
登場人物:
GM…ゲームマスター。温厚な性格の30代男性。今回が初めての参加。
A……30代男性。本職は公務員。古参。
B……A氏の友人。30代男性。民間企業勤務。
C……B氏の職場の同僚。帰国子女の20代女性。
GM「あなたは深夜の教授室に忍び込み、机の上に置かれた書類を発見しました……さて、どうされますか?」
A「観察眼スキルを使い、書類を確認する。この書類を確認するために解析スキルは使えるか?」
GM「認めます。さらに文書は英語で書かれているため、語学スキルも上乗せすることができます。ではダイスロールを」
> Aがダイスを振る。
A「成功。俺は教授室の机の上の書類の解読に成功した」
GM「おめでとうございます……では、SAN値チェックを」
A「え、SAN値チェック??」
> Aは驚いたように聞き返す。しかしGMは穏やかな顔でダイスを振るようにうながす。Aはしぶしぶと応じる。
A「……失敗」
GM「あなたは"教授の机の上に置かれた英語の文書"に書かれていることを理解してしまいました。その結果、短時間に多くの正気度を失い、不定の狂気に陥いりました……さて、どうされます? 新しいプレイヤーで再開されますか?」
> GMがそういうと、Aは頭を掻きながらキャラシートを手に新しいプレイヤーを作成する。BとCはテーブルの上に置かれた珈琲を飲みながらそれを待っている。
GM「これが新しいキャラシートですね。それでは状況を再確認しましょう」
百年に一度と言われる疫病がようやく収まりつつある20XX年――平穏を取り戻した東京の端っこの方にある、あまり有名ではない私立大学について、奇妙な噂がSNSに書き込まれました。
『
あなたたちプレイヤーは、様々な理由でこの御簾ヶ谷大学を訪れることになった人物です。ある場合は学生として、またある場合は教員として、あるいはただの近所の住人かもしれません。
この場所では何かが起こっているのは確かですが、あなたたちプレイヤーにはこれを解決する義務はありません。あなたたちプレイヤーに課せられたクリア条件はただ一つ。
"ゲーム内の時間で半年間、無事に生き延びること"
――――さて、それではゲームを再開しましょう。
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