第4話リビング

ぼくたち七人は家の奥へと足を踏み入れていき、リビングにやってきた。

リビングは思いの外きれいに掃除してあった。

「ふーむ、この部屋を見る限り住んでいる人はキレイ好きのようだね。」

「とくに変わったところは無さそうだね・・」

ただぼくの家のリビングとちがうのは、ぼくの家よりもせまいことと、天井にきれいなシャンデリアがついていることだった。

リビングを見回していると、テーブルの上に置かれている写真立てに気がついた。

「あっ!この人・・・」

写真に写っていたのは、若くめがねをかけた男と、絵画の部屋で見たたった一枚の顔の絵に似た女性がかかれていた。

「さっき見た絵の人と同じだ・・・」

「ということは、あの絵はこの人の顔を描いたものなんだよ。」

「これは卒業式の写真だ、ということはこの部屋の住人とこの女性はかなり前から付き合いがあったということだね。」

「きっと、大切な人なんだよ。」

ぼくたちは写真を見ながら、男と女性の楽しい日々を思い描いていた。

リビングのとなりにはキッチンがあったが、そこはとくに何も変わったところはなかった。

「この後、どこに行く?」

幸田が言うとぼくはみんなに言った。

「確か二階へ行ける階段があったはずだ、二階へ行ってみよう。」

そしてぼくたちは、二階へと足を踏み入れた。

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