第3話絵画

薄暗い廊下を進んでいると、左手にドアがあるのを見つけた。

「あの中へ入ってみようぜ。」

ぼくはみんなに言うと、ドアを開けて中へと入った。

するとそこは学校の図工室のような感じがして、テーブルの上には画用紙や絵の具のチューブが辺りにちらばっていた。

そして壁には自分で描いた絵画がたくさん貼られていた。

「これは独特な作風ですね・・・、色の使い方がなんともいえない・・・」

「ここは絵を描くための部屋だ、ということはここに住んでいるのは、画家の人かな?」

「いや、たんに趣味で描いているだけかもしれないし、この部屋だけではどんな人が住んでいるのかわからないよ。」

みんながキノコハウスに住んでいる人について話しているなか、ぼくは独特な絵画の中に埋もれている、一枚の顔の絵みつけた。

その絵はまるで本物そっくりに描かれていた・・・。

「きれいな人だなあ・・・」

「おーい、何を見ているんだ?」

みんなに呼ばれたぼくは、その絵をみんなに教えた。

「すごく上手いわ・・・」

「ぼくのお兄さん美大に通っているけど、この絵はお兄さんより上手いよ。」

安野が言った。

「うん、やっぱりここには画家が住んでいるんだよ。」

みんなはその絵を見てなっとくしたようだった、そしてぼくたちはその部屋を後にするのだった・・・。


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