第3話絵画
薄暗い廊下を進んでいると、左手にドアがあるのを見つけた。
「あの中へ入ってみようぜ。」
ぼくはみんなに言うと、ドアを開けて中へと入った。
するとそこは学校の図工室のような感じがして、テーブルの上には画用紙や絵の具のチューブが辺りにちらばっていた。
そして壁には自分で描いた絵画がたくさん貼られていた。
「これは独特な作風ですね・・・、色の使い方がなんともいえない・・・」
「ここは絵を描くための部屋だ、ということはここに住んでいるのは、画家の人かな?」
「いや、たんに趣味で描いているだけかもしれないし、この部屋だけではどんな人が住んでいるのかわからないよ。」
みんながキノコハウスに住んでいる人について話しているなか、ぼくは独特な絵画の中に埋もれている、一枚の顔の絵みつけた。
その絵はまるで本物そっくりに描かれていた・・・。
「きれいな人だなあ・・・」
「おーい、何を見ているんだ?」
みんなに呼ばれたぼくは、その絵をみんなに教えた。
「すごく上手いわ・・・」
「ぼくのお兄さん美大に通っているけど、この絵はお兄さんより上手いよ。」
安野が言った。
「うん、やっぱりここには画家が住んでいるんだよ。」
みんなはその絵を見てなっとくしたようだった、そしてぼくたちはその部屋を後にするのだった・・・。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます