第2話突入

翌日、ぼくたち七人は集合予定の十時を待たずに、全員が集合した。

「あれ、みんなもう来ていたの?」

「うん、おれも丁度来たところなんだ。」

「あたしもよ、もう楽しみでしょうがないもの。」

「よし、それじゃあ各自の荷物を確認しよう。」

まずは懐中電灯かいちゅうでんとう、これはぼくが持ってきた。

次にスマホ、これは自分のを持っている真由美が持ってきてくれた。

次に食糧、みんなで自分のを用意した。

次にメモ帳、キノコハウスの様子を記録として残すため、安野が持ってきた。

これで持ち物チェックは終わり、いよいよキノコハウスへと突入だ。

「よし、それじゃあ行くぞ。」

ぼくは緊張した顔でみんなに言った、みんなにも緊張が伝わり、真剣な顔になった。

ぼくはドアの前に立った、しかしインターホンがないため、ドアをノックしてみる。

「すいませーん、だれかいませんかー?」

三回やってみたが、何も起こらない。

今度はドアノブを持って開けようとすると、ドアが少し開いた。

「中に入れるぞ。」

「よし、みんな覚悟はいいか?」

幸田が五人に言った。

ぼくがドアを大きく開けると、おくの方まで暗い廊下が続いていた。

ずっと見ていると、何かに引き込まれてしまいそうな感じがする。

そしてぼくは懐中電灯を持って先頭に立ち、キノコハウスの中へと突入した。




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