CentOS Stream9のネットワーク設定
本稿ではネットワークなどの最低限な初期設定を行います。
恐らく自宅PCの場合、お使いのルーターからDHCPという機能によりIPアドレスが割り振られているかと思います。
VirtualBOXで作成された仮想マシンも本稿ではブリッジアダプター接続を設定してある為、ルーターからIPアドレスが割り振られているかと思うので、このままでもインターネット接続が可能ですが、サーバーのIPアドレスがコロコロと変わるのは宜しくありません。
その為、サーバー用の固定のIPアドレスと、DNSやデフォルトゲートウェイのIPアドレスを確認する必要があります。
◇自分のPC(ホストOS)のIPアドレスとDNS、デフォルトゲートウェイの確認。
Windows 10の場合、以下の確認を行います。
①ディスプレイ左下の「ここに入力して検索」に「cmd」と入力し、表示される「コマンドプロンプト」をクリック
②コマンドプロンプト画面が起動したら「ipconfig/all」と入力してEnterキーを押します。
③「イーサーネット アダプター イーサーネット:」あるいは「イーサーネット アダプター イーサーネット 2:」などと表示されるので以下を確認します。
・IPv4アドレス
・サブネットマスク
・デフォルトゲートウェイ
・DNSサーバー
なお、本稿ではIPv6アドレスは使用しないのでIPv6アドレスの確認は不要です。
以下は実際の例です。
・IPv4アドレス:192.168.128.145
・サブネットマスク: 255.255.255.0
・デフォルトゲートウェイ : 192.168.128.1
・DNSサーバー : 192.168.128.1
◇ひな形となる仮想マシンのIPアドレスの設定例
PCのIPアドレスが確認出来たので、次はサーバーのIPアドレスを設計します。
本稿では以下の設定を行います。
・ホスト名:host0
・IPv4アドレス:192.168.128.100
・サブネットマスク: 255.255.255.0
・デフォルトゲートウェイ : 192.168.128.1
・DNSサーバー : 192.168.128.1
上記IPが被らない様に、先程起動したコマンドプロンプトから以下のコマンドを実施します。
ping 192.168.128.100
上記コマンドを実施し、「192.168.128.100 からの応答: 宛先ホストに到達できません。」と表示される場合、同じIPアドレスが使用されていないのでこのIPアドレスを使用可能です。
なお、会社などで検証する場合は試験用のIPアドレスを使用して良いか、ネットワーク管理者に確認しましょう。(アクセスコントロールリストというスイッチの機能で使用できるIPアドレスが制限されている可能性もあります)
◇IPアドレスとネットワークの設定
次は仮想マシン上でIPアドレスの設定を行っていきましょう。
IPアドレスの設定は「nmcui」「nmtui」コマンドのどちらかで行いますが、初心者の方はnmtuiの方が分かりやすく操作ミスも少ないかと思いますので、そちらをご紹介致します。
①仮想マシンを起動し、ログインします。
②「アクティビティ」をクリックし、画面下の右から二番目の「端末」アイコンをクリック。
③端末起動後、以下のコマンドを入力します。(今後linuxコマンドの文頭に#を記載していますが通例の表記なので、間違えて#も入力しないでください)
# nmtui
④NetWork Manager TUI起動後、「接続の編集」を選択し、Enterキーを押します。
⑤Ethernetに「enp0s3」など表示されるので、「→」カーソルで<編集...>に移動してEnterキーを押します。
⑥「IPv4 設定」隣の<表示する>にカーソルを移動し、Enterキーを押します。
⑦本稿の場合、以下の設定を行います。ご自身の環境に合わせて設定してください
・アドレス:192.168.128.100/24
・ゲートウェイ : 192.168.128.1
・DNS サーバー : 192.168.128.1
*アドレスの「/24」はサブネットマスクの「255.255.255.0」の事です。
⑦カーソルを移動し、「IPv6 設定」隣の<自動>上でEnterキーを押し「無視する」に変更します。
⑧一番下迄移動し、<OK>でEnterキーを押します。
⑨<戻る>にカーソルを移動しEnterキーを押します。
⑩必要に応じてホスト名を変更します。
「システムのホスト名を設定する」に移動し、Enterキーを押します。
⑪ホスト名を入力します。
本稿では雛型マシンのホスト名を「host0」に変更します。
ホスト名を入力後、「OK」でEnterキーを押します。
⑫ホスト名をXXXX(本稿ではhost0)に変更しますと表示後、「OK」でEnterキーを押します。
⑬「接続をアクティベートする」に移動し、Enterキーを押します。
⑭「enp0s3」などアダプター名が表示されるので、Enterキーを押します。
右側表示が<解除>から<アクティベート>に代わるのを確認します。
この状態で、ネットワークアダプターが一旦ダウンします。
⑮もう一度Enterキーを押します。
右側表示が<アクティベート>から<解除>に代わるのを確認します。
この状態で再びネットワークアダプターが起動します。
⑯「戻る」に移動し、Enterキーを押します。
⑰「終了」に移動して、Enterキーを押します。
⑱以下のコマンドを入力します。
# ip a
⑲該当ネットワークアダプター(例:「enp0s3」)のIPアドレスが設定値である事を確認します。
⑳デフォルトゲートウェイ及びDNSサーバーまで接続できるか確認します。
本稿の場合、以下のコマンドを実行します。
# ping -c 4 192.168.128.1
送信結果が「0% packet loss」ならば接続が出来ています。
㉑以下のコマンドで仮想マシンを再起動します
# shutdown -r 0
㉒ログインし、端末起動後[root@ホスト名 ~](本稿の場合、[root@host0 ~])に変更されている事を確認します。
㉓インターネットへの接続確認のついでに以下のコマンドで最新の修正パッチをインストールします。
[root@host0 ~]# dnf update -y
上記でネットワークの最低限の設定が終了しました。
次稿ではsshというリモート接続について説明します。
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