CentOS Stream9のインストール及び初期設定

CentOS Stream9のインストール(CentOS Stream8,Fedora,AlmaLinux対応)

 次はCentOS Stream9のインストールを行います。

 尚、CentOS Stream8,Fedora36,AlmaLinuxもほとんど変わらなかったと思いますので、そちらを使う方も参考になるかも知れません。


 仮想マシンの作成方法は前稿をご覧ください。


①左側のリストから前稿で作成した仮想マシンをダブルクリックして起動します。


②「CentOS Stream9」と表示された後、Tabキーを押すと、一番下の行にコマンド入力が可能になるので「resolution=1280x800」などと追記し、Enterキーを押します。

*デフォルトでもインストール可能ですが、インストール画面が一部の箇所が表示されないので、上記設定により画面を拡張表示させた方が以降の作業を進めやすくなります。


③Press「e」about test.と表示されましたらeを押してテストを飛ばします。

間に合わなかった場合は「Esc」キーを押せばテストを飛ばせます。

光学ディスクならとにかく、ダウンロードしたisoファイルなのでチェックは不要です。


④「日本語」が選択されている事を確認後「続行」クリック。


⑤「システム」の「インストール先」をクリック


⑥「完了」をクリック


⑦「時刻と日付」が「アジア/東京」のタイムゾーンの設定になっている事を確認します。もし違っていたら設定を行ってください。


⑧「ユーザーの設定」で「rootパスワードの設定」か「ユーザーの作成」をクリックして設定を行います。

 本稿では「rootパスワードの設定」をクリックします。


⑨「rootパスワード」「確認」で任意のパスワードを入力します。

「rootアカウントをロックする」のチェックを外します。

又、今回はテスト環境なので「パスワードによるroot SSHログインを許可します」にチェックを入れます。


*本番環境や外部に公開する場合は「ユーザーを作成」を使用してrootは使用しないのが基本です。その場合は「このユーザーを管理者にする」のチェックは忘れないでください。また、rootのSSHログインも許可するべきではありません。本稿ではあくでもテスト環境なので、やりやすい方法を取っています。


⑩以上でインストール可能ですが、任意で以下の設定も変更します。

・「ソフトウェアの選択」

 既定では「Server with GUI」ですが、GUI画面が不要な場合、あるいはPCのスペックが低い場合は「Minimal Install(最小限のインストール)」が良いです。また、サーバーOSでは安定性やセキュリティ面で考慮しても余計なソフトはインストールしないのが基本なので(ソフトが増える程バグや脆弱性が増える)、現場ではMinimal Installが使われる場合が多いです。


 本稿ではWebサーバの検証でブラウザを使用したり、メールクライアントもインストールする予定の為、既定の「Server with GUI」のままでインストールを行います。


・「ネットワークとホスト名」

 インストール後に設定を変更しても構いませんが、この時点で設定しても良いです。

 コマンド入力による設定の練習目的であれば、既定でインストールした方が良いのでこのままインストールします。


・「KDUMP」

 既定では有効で、本番環境では有効のままで使用すべきですが、使い潰しの仮想マシンなのでカーネルクラッシュが起きる可能性も低く、スナップショットなど別手段による復元も容易なので無効でも構わない設定です。システムメモリを少しでも節約したい場合は無効にしてしまいましょう。



⑪「インストールの開始」をクリックしてOSインストールを開始します。

*インストールには少し時間がかかります。


⑫「インストールが完了しました!」と表示された後、「システムの再起動」をクリックします。


⑬再起動後、インストール画面が起動する場合、「ファイル」→「閉じる」をクリックし、「仮想マシンの電源オフ」を選択し「OK」クリック


⑭Oracle VM Virtualbox マネージャの左側リストから上記でOSインストール済みの仮想マシンを右クリック→「設定」


⑮左側リストから「ストレージ」→「コントローラ―:IDE」下に表示されているisoファイルをクリックし、「IDE セカンダリマスター」隣の光学ドライブアイコンをクリックし、「仮想ドライブからディスクを除去」


⑯「コントローラ―:IDE」下の光学ドライブが「空」になっている事を確認し、「OK」クリックして設定画面を閉じます。


⑰Oracle VM Virtualbox マネージャの左側リストから上記設定を行った仮想マシンをダブルクリックして起動します。


⑱「ユーザー名」に「root」、「パスワード」に⑨で設定したパスワードを入力してログインします。


 以上でOSのインストールが終了しました。

 次稿では最低限度の初期設定を行います。

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