第3話 2年生

 4月に「大神」に帰還、第4・5世代の活躍もあり、不満があれば殺戮する活動のタイプ、だが超能力者達の犠牲にある社会は、この幻想種との戦いと、待遇改善の結果もあり、変化した現場の環境。

 信

 「久しぶりの学園都市大神か」

 携帯するM14現代改修型、腰にクロック18C二丁、ナイフ2本、防弾ベスト。

 統合生徒会本部に出た形。

 瞳子

 「世界流離いの旅から帰りましたね」

 信

 「ああ。瞳子さん。こんにちわ」

 瞳子

 「時代ですね、今は志願者が担当ですし」

 信

 「らしいね」

 瞳子

 「統合生徒会所属、課外活動委員会所属、保健委員会所属、第001小隊所属、柏木瞳子、ニューヨーク学園都市リトルニューヨーク移籍、神城信の担当となりました」

 信

 「成る程、一般側なら殺される恐れがあるからね」

 瞳子

 「ええ、妥当な担当です」

 信

 「それで、所属はどちらに?」

 瞳子

 「2年1組所属です、また1年生への指導役も兼ねた戦闘指南役についてもらいます」

 信

 「へいへい」

 この所属先に一般生徒との混成教室。

 信

 「混成教室ね」

 瞳子

 「殺しちゃあダメですよ」

 一般教養、幻想種学習、午後から訓練、この放課後に戦闘指南役についた初日、主力兵器の小銃を見学。

 信

 「女の子が多くないか?」 

 瞳子

 「志願者の男子は大半が断るのです、必然的に女子に偏る構図になりました」

 信

 「幻想種と戦うのに、女子高並みかよ」

 瞳子

 「愚痴らない」

 信

 「へいへい」

 この後輩達の射撃練習を眺めた。

 小柄な1年生

 「先輩って、2年生ですか?」

 信

 「俺は2年生、瞳子さんは長身だけど2年生、だから1つ上だな」

 小柄な1年生

 「あ。実は戦闘指南役って方が来るらしいんですけど、全く来ないからどうしたかなと」

 信

 「成る程、戦闘指南役なら俺だ」

 小柄な1年生

 「そうなんですか、因みに世代は?」

 信

 「第4・5世代だな」

 小柄な1年生

 「確か、多少の隠蔽が可能な新世代ですか」

 信

 「ああ、遠くなら隠蔽に移動可能だ」

 小柄な1年生

 「へー。なら隠蔽ってどうすれば?」

 信

 「ああ、熱心だな、隠蔽は幻想種の場合に限定するが、素質次第、努力が通じるのは直接戦闘に関した能力限定なんだな」

 小柄な1年生

 「そんな」

 信

 「逆に世代は?」

 小柄な1年生

 「第二世代です」

 信

 「はあ、多種多様な装備が可能な積載量が高い第二世代か」

 小柄な1年生

 「はい」

 信

 「なら、対幻想種用ロケット弾をもって、携帯装備の小銃を持って戦えるな」

 小柄な1年生

 「機動力が下がります」

 信

 「まあ確かに、だが初回限定の一発なら構わんだろ」

 小柄な1年生

 「まあ確かに」

 信

 「小銃は当たるか?」

 笑って誤魔化す1年生。

 信

 「成る程、照準、次に射撃したら、多少は当たる率が高まる」

 小柄な1年生

 「本当ですか!」

 信

 「ああ、代わりに連射には向かないな」

 試す1年生。

 八割が女子学生、二割が男子学生。

 照準、射撃を指導、他に地雷シールドを指導、他に手榴弾による撹乱を指導、精密射撃を指導。

 信

 「全員、実戦は10日後の昼間だ、レベル1だから、ゴブリン、コボルト、オークが主体、強い個体はゴブリンリーダー位、他は2年生が受け持つ、指揮は3年生が仕切る」

 言っても、女子高並みの1年生には荷が重いゴブリンリーダーからは2年生が倒すしかないと判断した。

 信

 「練習を積んで、装備に慣れて、仲間と仲良くして、協調性と社交性を基本に親しくなり、良く会話する仲良しを作れば問題の九割は減る」

 言っても、女子高並みの1年生は幻想種との戦いに無理があると判断した信。

 信

 「1年生、フライング体験会を開く、2年生と3年生の自由狩猟に現場に慣れてもらう為の練習参加を開始する」

 翌日からフライング体験会、基本的に照準、射撃の繰り返し、地雷シールドの発射、手榴弾の撹乱攻撃を経験した。

 8日目、フライング体験会は好評、初回限定に女子高並みの1年生を不思議そうに眺める上級生達。

 初陣は済ませた形に参加した作戦。

 信

 「ゴブリンリーダーは無理か、時代かな」

 M14現代改修型に精密射撃、ゴブリンリーダーの眼球を貫通、即死した。

 信

 「1年生はゴブリン、コボルト、オークを狩れ、俺がゴブリンリーダーは狩る」

 この後に1年生の強力な兵器は地雷シールド、この他に対幻想種用ロケット弾、手榴弾の撹乱攻撃も強力。

 信

 「全員、残弾を把握しろ、後半戦に入るぞ」

 対幻想種訓練生1年生は100人、80人が女子学生。

 信

 「周辺を確認」

 命令に確認した全員。

 信

 「後半戦の開始だ」

 

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