高1 7月
「あっつ~暑い~拓也ぁ~あつい~」
「和馬うるさい」
「だって暑いんだもん!まだ7月なのにこの暑さはやばいだろ!?」
「そんなことよりお前期末テスト大丈夫か?」
「っげ!忘れてた!」
おいおい…
「拓也!和馬!おっつー」
「おっつ~」
「お、おはよう」
「もこ、早乙女、一ノ瀬おはよう」
「おはよう」
「な~お前ら期末のテスト勉強してる」
「ぜ~んぜ~ん!マジやばめなんだけどぉ~マジウケる」
「私は弥生としてるよ」
「マジ⁉俺らにも教えてくれよ?」
「じゃあ!今度みんなでやる?」
「っお!いいねー拓也もやるだろ?」
「別にいいけど、どこでする?」
「暑いから冷房の効いたところでやりてぇな」
「じゃあ誰かの家に集まってやろっか?」
「俺の家は狭いからダメだわ!拓也家は?」
「俺の部屋今エアコン壊れてるんだよ」
「うちの家チョー散らかってから」
「私の家でもいいけど、弥生の家はどう?弥生家ちょー広いし」
「っへ?わ、私の家?イイと思うけど…一度お母さんとお父さんに聞いてみないと…」
「今日聞いてみるね」
お父さん許してくれるかな…?
「ただいま~」
「姉ちゃんおかえり!今日はパパもママも帰って来てるよ」
今日は早かったんだ…
「おかえり」
「あ、お父さん…今週の日曜友達とテスト勉強するんだけど家使っていいかな」
「っお!偉いな!いいぞ!いいぞ!弥生の友達なら!」
「まぁ~まぁ~皐月ちゃんかしら?」
「そうだよお母さん」
「その日ならパパもママもお仕事休みだけどいいわよ」
「お父さんお母さんありがと!」
そして日曜日
ピーンポーン
「は、はーい!上がって」
「おじゃましまーす」
「あら~皐月ちゃんいらっしゃい」
「弥生ママおじゃましまーす」
「チーッス!弥生ママ」
「いらっしゃいもこちゃん」
「おじゃましまーす」「おじゃましまーす」
「っま!まぁ~男の子!?いらっしゃい」
「初めまして俺小野和馬っていいます」
「如月拓也です初めまして」
!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!
お、お、お、男の声!!!パパは聞いてないぞ!男が来るなんて!!!どんな奴だ!どんな奴なんだ!?悪い男に騙されてないだろうな!!!?
「パパどうしたの?顔怖いよ」
「壮太姉ちゃんに男友達だぞ!?」
「ふつうでしょ」
「壮太!任務だ!姉ちゃんの部屋行ってどんな奴か見てこい!」
「いやだよ!ゲームでいそがしいから無理!」
「大丈夫よお父さんみんなイイ子そうでしたよ」
「すげ~一ノ瀬の部屋広!!」
「うひょ~チョー涼しィ~マジ生き返るわぁ~」
私の部屋に皐月ともこちゃん以外の友達がいる…
それも男の人…少し前の私には考えられない…
コンコン!
「ねぇちゃん!ママがこれ持って行けって」
「ありがと」
「そーた!ちーっす!」
「もこさんどうも」
「壮太またゲームやろうね」
「いやです。皐月さん容赦ないんで」
「一ノ瀬の弟?そっくりだな。如月拓也です。よろしく」
「っあどうも。一ノ瀬壮太です」
目とか鼻とか一ノ瀬にそっくりじゃん…
「おっす!弟!バスケするなら俺に言えよ!」
「…は、はい」
「では、勉強頑張ってください」
ガチャン
カキカキ…
「ごめん。一ノ瀬トイレ貸してくれない?」
「階段降りて右手にあるよ」
階段降りて右…ここか…
トイレをすましトイレから出ると
ゾク…!!
え!!?すごい視線感じる…
えぇぇ!!!?ドアの隙間からめっちゃ睨まれてる!!!!っな、なんで!!?
一ノ瀬のお父さん…!!?
「お、お邪魔してます。」
・・・・・・・・・・・・
「娘とはど~ゆう関係なんだ?」
「っえ!?え~、、と、友達です」
「友達ねぇ~本当にそれだけなのか?」
「は、はい」
「本当に!本当か!?下心はないんだな?」
「っえ!あ、は、はい」
「ちょっとパパ!!弥生の友達に失礼でしょ!!ごめんね!如月君」
「い、いえ」
「勉強頑張ってね」
「はい」
「「「おじゃましましたー」」」
このあと一ノ瀬のお父さんは娘にこっぴどく叱られたそうだ。
みんなで勉強した甲斐があり期末テストはみんな中間よりいい順位になれた
如月拓也32番、小野和馬98番、早乙女皐月26番、二階堂もこ84番、一ノ瀬弥生1番
そして夏休みが来る。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます