高1 5月

「はぁ~ゴールデンウイーク終わったぁ~…」

「朝から嫌な事言うなよ。みんな思ってるだろうな」

「あ~ゴールデンウイーク前まで時間戻らね~かな〜」

「それもみんな思ってるだろな」

「しかも5月は中間テストだぞ。拓也は勉強してる?」

「ま~一応やってる」

「裏切り者‼︎そうだよな!お前の父ちゃん学校の先生だしな!」

「だってこの高校学年ごとに順位張り出されるしな!」

「そうなんだよな~…もう公開処刑みたいなもんだよ…」

「部活もあるし勉強もあるし…終わったわ…俺…」


和馬は小さいころからバスケやってるからバスケだけが取り柄だもんな。

「拓也もサッカー部行きながらよく勉強もできるよな⁉︎」

「別に普通だぞ!」


そんな話を和馬としながら毎日登校するのが当たり前になり、もう一つ登校時の当たり前は、

「拓也!和馬!おっは〜!」

「おっは~」

「…おはよう」

一ノ瀬弥生、早乙女皐月、二階堂もこが途中から合流してくることだ。


入学式の日のご飯の時に少し話、同じクラスで約1ヶ月過ごし仲良くなるのにはそう時間はかからなかった。一人を除いては…

一ノ瀬弥生だけは少し壁を感じる。

女同士だと普通に話しているみたいだけど、男に対しては少し壁があるみたいだ。

「一ノ瀬!頭いいから勉強教えてくれよ⁉︎」

「…え!!!?…い、「和馬!私が教えてやろうか?」

「もこにだけは頼まねーよ!お前も俺と知能そんなに変わらねーだろ!」

「あんたより!マシなんですけどぉ〜!」


こんな調子で登校し、中間テストが終わった。


「はぁ〜終わったぁ〜」

「拓也どうだった?」

「まあまあ出来たかな」

「俺やばいかも~」

「今日の昼には順位出るみたいだから見に行くか!」


学年126人中俺は13番、和馬は116番

「ビリじゃなくてよかったな!」

「頑張ったからな!」

「和馬にしては頑張ったな!ッハハ」

「でも、もこに負けたのが納得いかね〜!」


二階堂96番、早乙女48番、一ノ瀬1番

「やば!一ノ瀬1番じゃん!」

「ほんと凄いよな!」


中間テストの結果が出てクラスでは一ノ瀬は一躍クラスの人気者になった。


一ノ瀬は困っているみたいっだったけど。

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