「月色の瞳の乙女」裏話(名称の由来・ラストのボツなど)
こんばんは。今週、完結した長編について、ちょこっと。完結するとまた色々書くでしょうけれど。今回は名前について。
昨日のスペースでお話ししていたのですが、固有名詞の由来について。
登場人物や地名は、今回はラテン語とギリシア語から主に取っています。私のファンタジーは大体そうです。「楽園の果実」の場合、地名はイタリアの半島から取りました(前も書いたと思う)。ユークレースは鉱石ですが、首都のリアは「シチリア」、リノは多分「ボヴァリーノ」、ヴェント→ベノヴェント、とか適当に地名から一部を借りていきました。今はもはや元の地名を忘れましたが、シチリアから北上しています。
「月色」は以下の通り。
セレン:月の女神セレーネから。プリンセス・セレニティと同じ語源です。
ケントロクス:中央を示す「Centrum」(英語のCenterも通じる)+場所を示す「ロクスlŏcus」
セントポス:中央を表す「Centrum」の読み方を英語に+場所を表す「topos」
フラメーリ:炎 flamma
フィロ:愛するのphilo
カタピエとサキアとセルビトゥは元の単語を忘れましたが、カタピエは確か「強い」セルビトゥは脆いとか些細とかそんな意味から。両者ともにイタリア語だったかも。でもforteではない。
クルサートルも由来があったんですけどね。忘れました。二つくらいの言葉を繋げました。
何ももじってないのがミネルヴァ先生。知の女神です。
で、何度か話していますがメリーノ。
イタリア語でプレイボーイ=ダメリーノ damerino → メリーノ。
伊達男、という意味らしいけれどプレイボーイとのことなので。蜜柑桜の中では(偏見イメージですが)プレイボーイ=女遊び人=ダメ男です。
***ここからラストのネタバレ***
最後の彼が彼女に言う台詞。言わせなかったヴァージョンがあります。
「守るから」という一言。
彼女は望まないよね、と思って。これじゃない、こうじゃない、と別の道を探した次第です。
さて、完結しましたが新規レビューもなし、なぜか完結した作品として、完結ボタン直後にトップにも上がってくれなかった……ので早くも寂しい状態です。
いまだにやっぱり、「良かったのかな、面白かったのかな」と不安ばかりではございます。
が、読者様の中で「良かった」「面白かった」とコメントで言ってくださった方があるおかげで、生きています。文句なしに言えるとまで!
読了された方がこの一言を感じてくださったというのがなければ、作品の死ですからね。
ありがとうございます。
私らしい作品になったのだろうか。
ちえさんには「色」が出ていたとおっしゃっていただけましたが、自分ではどんな色だったかな? と疑問符と共に振り返っています。どんな色だったでしょう。
ファンタジーに託して伝えたいことを全力で書いたなぁというのは本当だと思います。
読者様が増えることを願って。
『月色の瞳の乙女』
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