フランスからこんにちは

 おはようございます。パリは九時前です。

 ドイツ語圏からパリに移って早くも一週間が過ぎようとしています。出張も明日くらいで折り返し。


 昨日はお昼休憩(と言っても十四時すぎ)のスペースにお越しいただきありがとうございました。久しぶりにたくさん日本語を話して元気になりました。

 今日は、スペースのお話も被りますが、創作のこととパリのことを。



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 こちらのグルメのお話。仕事できている分、観光はできないのですけれど、街歩きだけで楽しいです。あとは観光でお金使わない分、日本では食せないものを食べます。

 私のポケットマネーユーロは留学時にもらった奨学金(給付でした)を貯金していた残りが相当あるので、今の円高でもそこまで怖くありません(笑)


 M.O.F(Meilleurs Ouvriers de France)というフランス最高職人賞受賞のお店を目指します。アルノー・ラエールやピエール・エルメが有名ですね。偶然、デ・プレのあたりを歩いていたらGeroge Larnicolさん(M.O.F.シェフ)のお店に行き当たり、クイニー・アマンの変わり種がたくさん!

 ピスタチオ、ラム・レザン、ナチュレ、ショコラ、オレンジと多い中から、選んだのはパンプルムース=グレープフルーツです。今日の朝、食べました。美味しい。日本では絶対ない!


 パンの方はコンクール入賞店を目指します。バゲット・コンクール、クロワッサン・コンクール、パン・オ・ショコラ・コンクールととにかく種類が多い。そして面白いのは、このコンクールの入賞は個人単位です。パン屋さんがいくつも支店を持っていた場合、各支店の職人が選ばれる。例えば「パリジェンヌ」というお店は2016年に入賞していますが、2023年もランクイン。ただしランクインした店の住所は違う=各支店に属する職人が受賞、なのです。

 コンクール入賞店は点在しているものの、パリジェンヌさんのバゲットは一番好みかも。小麦粉の味が濃いんですよね。

 クロワッサン・コンクールやパン・オ・ショコラはパティスリーが入賞することが多いです。


 そして昨日、こちらの日本人のグルメな知人(かつ、めちゃくちゃ料理がうまい)とお茶。街を少し一緒に歩いて、食材屋さんを紹介していただきました。探し求めていたトリュフペーストゲットです。日本だと法外な値段がするでしょうし、ヨーロッパ内でも高めだったのですが、かなりトリュフ割合が多くて10ユーロちょい。これで料理が美味しくなる。帰って使うのが楽しみです。

 流石に旅の疲れが出てきたので、少しエンジンを落として活動したいと思います。

 が、まだイヴァン・クーヴラーとベルナシオンに行っていないのですよ。この知り合いの方と私の日本の友人でパティシェの方の推し職人。ベルナシオン、日本でショコラ祭典に出店してても一粒いくら? みたいな値段ですが、こちらで買えばね!


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 創作方面では、限定近況ノートを書きました。サポーターさんからギフトをいただけるのはもちろんありがたいです。お給料が低い身としては資料を買う足しにもなりますし。

 しかしそれより! ギフトをいただいて書く、というのは前にも書いた通り商業作家でもないので置いておいて、サポーターさんがつくってすごく憧れます。

 底辺な書き手ですけれど、好きだな、応援したいなっていう思いは嬉しいですよね。


 さてサポーター限定で書いたのは匠響子ちゃんin Paris。前から書きたかった話です。

 バレンタインでしたので、バレンタイン短編の代わりに、書きたかった匠響子をバレンタインアレンジして書きました。パリのルーヴル宮目の前からかかる橋が舞台です。セーヌを臨んで、相変わらずな匠さんと相変わらず翻弄される響子ちゃんです。


 私の糖度計で70%です。

 バレンタインは過ぎましたが、甘い(?)二人のパリの一景をご賞味くださいな気持ちで書きました。

 https://kakuyomu.jp/users/Mican-Sakura/news/16818023213537564923



 ところで、パリは食べ物ばかりに興じているのでは在りません(むしろそんなに食べられない)。街をそぞろ歩くのがとにかく楽しく、教会を見たり、宮殿のファサードを通ったり。自分の創作にて描きたいなぁと思う場所が多い。

 今書いている長編「月色の瞳の乙女」ももうクライマックスに足突っ込んでますが、ここでも書きたい。

 https://kakuyomu.jp/works/16817330667049844136


 このお話、苦しみながら、それでも書きたいと思って書いている自覚があります。

 出張中に完結できるかわからなくなってきたものの(丁寧に書きたいので)、たくさんの方に読んでいただきたいです。

 思えばKAC短編で出した時に長編化できそう、読みたい、のお声をいただき、「賢いヒロイン」コンテスト投稿、そして佐倉奈津史上初の長さに。

 短編と中編コンテスト時からどう変わったかも見ていただけたらなぁ、なんて思います。



 それではそろそろ支度をして仕事に参ります。今日はイヴァンさんに行けたらいいな〜。



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