留学準備
こんにちは。仕事の休憩です。
旅行記が途中なのですが、この夏の時期となるとやっぱり留学準備を思い出すのですよね。ということでちらっと。
あの暑い東京の夏の日々、精神的にも限界で走り回ったなぁ……と。
留学ネタでは二つ書いているんですよね。経験も交えた短編とエッセイ。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054890391461
https://kakuyomu.jp/works/16816700429524939283
長期留学となると必要なのは入学許可証、滞在許可証、フライトチケット、住居証明その他諸々。これらを手に入れるために駆けずり回らなければならないのはお役所です。
私の場合は、入学許可が(一般的なヨーロッパの博士課程では教授との指導約束でほぼ簡単に降りるはずが)大学の制度のためにおりず、また日本の在籍大学のシステムにあった弊害も関係して、正直言って日本の指導教授や先輩たちまで「蜜柑が大変なことになっている」というほどに手間とお金がかかりました。
細かい話は省略しますが、全ての書類は「公的」書類でなければならず、渡航先の国で通用するようにするためには、日本と向こうの「公印」が必要になってくる。
学校関係の書類を揃えるために、春の時点でこちらの在学大学の書類を外務省、大使館に持って行って公的証明をいただきます(その書類を揃えるまでが通常の何倍よ、というくらい大変だったのですけれど。ものすごい量の書類を自分で英訳してチェックをもらって……とかやったりね)。それを耳揃えて役所に持って行き、スタンプをもらい、別の役所に持って行き、スタンプをもらい、他の研究計画書その他と一緒に大学へ郵送。入学許可証を待ちます。
入学許可証が届いたのは八月。そこからやっと渡航できるようになりますから、渡航のための準備です。私が向かう先は滞在許可証を現地取得で大丈夫でした。
が。
これが向こうの役所と日本の役所と仰ることが違う!!
ドイツ語で向こうとやりとりし、確認し、言質をとって、こっちの役所とやりとりし、違うこと言われて、向こうでこう言われました! と言ったら向こうに従ってねということだったり。
まあ、それもおいておいて。
渡航先で滞在許可を得るために必要なものの中に「無犯罪証明書」があります。指紋取ります。そういうことで行く先は外務省ではなく警視庁。区の警察署行ってもダメです。警視庁=霞ヶ関に行きます。
他に向こうに提出する書類がある場合も、大使館で公的なものですよ! と証明をもらうアポスティーユをいただくには、まず外務省の公印が必要。
そうしてこの諸々の手続き、公印をもらうにしろ無犯罪証明書を申請するにしろ、受け取りまでにその日に行ってその日にもらうっていうことが不可能なのです。
時間との戦い、そして体力との戦い。
一日に外務省→大使館→学校という形でいくつも回るケースも少なくない。ヘちゃりそうになりますが、あの時には自分の脚力と体力に感謝しました。部活で鍛えたのは万歳としか言いようがありません。
入寮のすったもんだやら何やらは先日のカクコンエッセイにも書きましたので割愛しますが、
突然思い出して突然走り書きしたくなったのは、たとえ情勢がこのようであっても、やはり欧州の大学へ留学する方々っていまが準備期間だと思うのです。
諦めないでください。
諦めたくなるし本当に泣きたくなるし、もう説明も法的なことが絡むので複雑で解釈に困って放り投げたくなるけれど、本当にもうここで死んだら楽なのにとすら思うんですけれど、諦めないでください。
どうにかなります。どうにかなりました。
わからなければ聞くが勝ち。文字で書いてもらう、メールで返事をもらう、それらを印刷して全部荷物に詰めて行きました。
一つだけ言えるのは、自分が止まったらそこで終わりだな、ということ。
毎年この時期になると思います。諦めないでって。
そんな走り書きをしつつ、留学したからこそやっているんだろうな、という仕事に戻りまーす。
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