A子
「今回紹介するのは、「恋愛斡旋人の天城くん」だ!」
Bくん
「恋愛、斡旋人??」
A子
「そう。主人公の天城は、恋愛の神様と契約していてね。
一組カップルを作ると10万円貰えるんだ」
Bくん
「なんですかその仕事! つまり、お金が貰える恋愛のキューピットってことですか?」
A子
「簡単にいうとね。それでこの天城という主人公が個性的でね、高校で恋の相談にのる学生なんだけど、その目的はお金のため。
そのため、依頼人的な人に対する態度がひどかったりする」
Bくん
「あー、なるほど。善意で恋の手助けをしているわけじゃないんですね」
A子
「一応、仕事として誇りは持っているみたいで、彼がカッコいいシーンもある。
けど、基本ベース性格がひどい」
Bくん
「性格がひどいって、主人公として大丈夫なんすか?」
A子
「読み進めていくと、そんな彼の毒舌的な一人称がクセになってくるよ。
作品から引用するとヒロイン的立ち位置の人からこんな評価を受けている。
Bくん
『堂々と自分をべた褒めしたり、人の欠点をオブラートに包まないで刺したり、告白されてもないのに振ってきたり⋯⋯控えめに言って、天城くんって変人だよね』」
Bくん
「めちゃくちゃヤバいやつじゃないですか! もしかして、かなりのナルシストなんですか?」
A子
「そうだね。でも実際にイケメンらしい。けど、そんな性格のせいであまりモテないみたい」
Bくん
「うわー、いわゆる残念イケメンなんですね」
A子
「そうだね。この天城という主人公にはもう1つ特徴的な個性がある。
それは特殊能力だ」
Bくん
「っえ、能力物なんですか??」
A子
「神様がいるし、少しファンタジーな作品でもあるんだ。
神様から授けられる能力なんだけど、基本的に恋愛や性に関する内容でね。
主人公の天城が持つ能力は、「対象同士の好感度が分かる」という内容だ」
Bくん
「へー。それってつまり、僕が先輩にどれくらい好感を持ってるか分かる、ってことですか?」
A子
「そう、明確な数値になって見れるんだ。これを利用して、上手くカップルを誕生させようとしていくんだ」
Bくん
「なるほど。いいですね、ファンタジーのあるラブコメって」
A子
「あぁ、設定もどれも良いんだけど、だんだんと登場してくるキャラクターたちが愉快なんだよ」
Bくん
「例えば?」
A子
「ラブコメあるあるの絶世の美人転校生なんだけど、顔以外はなんの取り柄もないヒロインとか」
Bくん
「顔だけ良いヒロイン!?」
A子
「そう。文武両道という言葉があるけど、彼女は何もできない。性格も少しキツめで主人公からの印象も良くない。
まぁもちろん読み進めていくと、いい部分はあるんだけど」
Bくん
「美人っていうのは王道的ですけど、なんか逆に斬新ですね」
A子
「でしょ? 他には、主人公の姉でもあり兄でもあるキャラとかね」
Bくん
「ど、どういうことですか??」
A子
「さっき言った神様から貰う能力をその人も持っていてね。それが性転換がすぐに出来るというものなんだ」
Bくん
「あー、それで兄でもあり姉でもあるってことですか」
A子
「この兄(姉)の性格も、弟(主人公)に負けない癖のある性格だから、ぜひ読んで欲しい。
他にもちょいちょい登場するサブキャラが印象的だったりする。
キャラクターが生き生きしているから、会話シーンが自然と頭に浮かんでくるんだ。
だから、アニメを見ているような感覚になるラブコメだよ」
Bくん
「なるほど、キャラクターが魅力的なんですね。どんな恋愛を扱うのかも気になりますし、読んでみますね」
A子
「あぁ。ちょっとした恋愛指南書にもなってるから、お年頃の君にはピッタリかもよ」
Bくん
「そ、そうですか(先輩とそんなに歳変わらないんだけどな)」
おわり