08-12 あくまでも治療です
デュケルアール様の治療だが、結局五日間かかった。
正確に言えば五日間麻薬なしで過ごし、禁断症状も無いので、まあ大丈夫かな、と。
肝臓とか腎臓とか血液検査も無いから詳しくは分からんが、肝臓に関してはマナエコーでは繊維化とかは無さそうに思う。
そんなことで、取りあえずいいかってことで、まあ、その、妊娠して頂きました。
だってさ、ネディーアール殿下とかアシックネールとかだけじゃなくて、トゥルーミシュ妹のドウラトシャーヒーも賛成。
デュケルアール様本人からも是非にと言われては致し方ない。
なんだね、オレとしても、ボブ・〇ップとか、スティーブン・セ〇ールとかを妊娠させるのに比べれば、随分とマシというか気が楽というか。
結果的にだが五日間は、ほぼデュケルアール様の寝室に籠ることになった。
やっぱしというかなんというか、大変だったのは初日である。
全身麻酔を解除したデュケルアール様は、エロかった、じゃなくて、痛々しかった。
困ったことに彼女の状況を改善できるのは事実上オレだけであり、やむなく、色々と処置を行っている。
デュケルアール様に『一通り』行って、それからネディーアール殿下にも『一通り』行った。
ネディーアール殿下もそれなりの量の麻薬を投与されていたわけで、色々と限界だったのである。
で、ネディーアール殿下が終わったら、次にアシックネールを一通りやって、ドウラトシャーヒーたちが調達してきた食事を食べながらまったりと、しようとしていたら、ハトンとナユタにせがまれて飲ませることに。
そうこうしているうちに意識が戻ったデュケルアール様がまた盛って、じゃなくて、状態が悪かったのでもう一度『一通り』行い、不公平だとブーたれるネディーアール殿下にも『一通り』行って、気付いたら朝だった。
朝食を取っていたら、開門と同時に自宅から『一度帰れ』との連絡が。
センフルール勢が激怒しているという。
そー言えば、昨日の夜に吸わせるって約束していたような、・・・でも、昨日の朝も飲ませたよね?
一日二回って吸い過ぎだろう。
でも、何となく怖いので慌てて帰る。
そして、・・・吸われました。
今現在、デュケルアール様の『治療』でカゲシン正堂『奥』に泊まり込みと伝えると、最低でも一日一回は戻るようにと脅迫、じゃなくて懇願されてしまう。
異様な迫力に押されて頷いてしまうオレ。
しかし、何時の間に『毎日』になってたんだろう?
戦闘中は毎日吸わせていたのはあるが、・・・依存症になってる?
将来的には、とか言われていて、それは、まあ、致し方ないのかもしれないかと考えていない訳でもないような気もしてはいたのだが、三〇年後とか、早くても三年後とか考えていたのだが、大幅に前倒し?
つーか、シノ、シマどっちかじゃないの?
二人とも、いや、リタまで含めて三人は毎日吸っている。
他の三人、フキ、フト、ハナも三日に一度ぐらい、・・・良く数えていないけど。
いいのか、これ?
つーても、当座はどーにもならんような。
ただ、豪華な食事が当たるのでオレ的には悪い話でもない。
遠征中はセンフルール勢も質の高い料理は作れなかったのだが、ここではかなりの食事が当たる。
今日のヒラメのムニエルは美味しかった。
サーロイン・ステーキも。
カゲシン流のただ焼いたダケの肉の塊ではなく、ちゃんとしたステーキ。
胃袋掴まれている自覚はある。
そんな感じで、それから四日間、最初から数えると五日間、ほぼデュケルアール様の居室に籠ったわけである。
一日一回は家に戻り、食事を食べて吸われて、また『治療』に戻る。
そーゆー生活を続けていました。
そう、あくまでも『治療』です。
デュケルアール様の『麻薬中毒』の治療。
『奥』の出入りにもそのように届け出ている。
最終的に、麻薬の禁断症状が出ないことを確認し妊娠して頂いた次第。
最初は会話も覚束なかったデュケルアール様も五日目には普通に会話できていたので、良かったのだろう。
そーゆーことで、撤収。
翌日も一応、夕方に行ったのだが、・・・行ったら、デュケルアール様、ヤッてました。
正確には『事後』。
寝室内には幸せな顔に下半身丸出しで失神している男性貴族が五名。
えーと、・・・・・・。
「母上、この男たちはいったい、・・・」
「宗主猊下が私のために用意してくれている殿方たちです。
毎日、五人ほどお願いしているのです」
驚愕しているネディーアール殿下にキョトンとしているデュケルアール様。
「お願いしている、というのですか?
その、母上から?」
「ええ、そうです。
贅沢なことですが、猊下のお計らいで特別に許されているのです。
このためだけにわざわざ『奥』の入室も許可されているのですよ」
悠然と微笑むデュケルアール様。
「あの、この男たちはあの男、宗主から強要されていたのでは?
麻薬を与えられて、それで性欲が過剰になって男を求めていたのでは?」
「元は私が満足にイケなくなった、十分な絶頂が得られなくなったことから始まった話なのです」
愕然としている娘に分かっているような、分かっていないような返答を返す母親。
「私が猊下の正夫人になったのは十四歳の時でした。
その時に猊下は、私は第七正夫人だから儀式とか政治的な話とか余計な事は考えなくてよいと、ただただ、性交の事だけ考えて、毎日それだけ考えていればよいと言われ、とっても感激したものです。
猊下はとてもお優しいのですよ。
猊下がお渡りになる時には、既に発情した状態で待っていて欲しいと言われ、私は可能な限りの努力を誓いました。
三年目ぐらいからは、毎日、二四時間、ほぼ発情した状態を保てるようになったのです。
今も、ヌルヌルなのですよ」
とっても感激で、ヌルヌル、ですか。
・・・流石のオレもちょっと、ひく。
「では、この男たちは?」
「猊下は可能な限り私の所に通うと言われましたが、お忙しい御身分です。
ですので、自分が来られない時には代わりに私を満足させる殿方を用意してくれるのです。
最初は一人だけでしたが、私の成長に伴い性欲も強くなったため増やしてもらいました。
最近は五人が基本ですね」
「母上からお願いして、だったのですか?」
「当然です」
「夫以外の男性を引き入れるのをお願いしたというのですか?」
「私だけでなく、他の方々も公式に愛人がいますよ」
聞けば、宗主の初期の夫人、特に正夫人達は既に四〇前後で妊娠の可能性が低く宗主の『お渡り』はなくなっている。
このため、それぞれ『公式』の愛人が許されているという。
「他の方は一人か二人の固定の愛人ですが、私は魔力量が高いので複数の殿方に交代で来てもらっています。
一人や二人だとすぐに健康を害してしまいますので」
「母上はまだ宗主の渡りがあるのでしょう。
公式な愛人だというのですか?」
「私はシャールフを産んでいるので資格はあるのです」
そー言えば、高位貴族の正夫人は正式な愛人が許される世界だった。
高位貴族の男性は子孫繁栄のため、子供が望める女性しか性交しないのが基本である。
個人差はあるが、三〇台後半ぐらいからお褥辞退にされる。
だが、そのような女性も性欲はある。
かなり、ある。
それで、高位の貴族夫人は公式に愛人が認められるのだ。
高齢でなくても男子を産んだ夫人は、『義務を果たした』とされ、褒章的に公式の愛人を認められる事が多い。
ちなみに、この『公式の愛人』だが、若い男性貴族には名誉なこととされる。
オレはベーグム家から、第一正夫人チュルパマリク殿の愛人にしてやるから仕えるよう打診された事がある。
断ったら使者が唖然としていた。
断られるはずがないと考えていたらしい。
四〇過ぎの女性の愛人になるのが『好待遇』とされる社会にショックを受けた思い出だ。
「ですが、その麻薬は、・・・」
ネディーアール殿下は現実を認められないらしい。
「二〇歳を過ぎた頃からでしょうか。
私の魔力量が多くなり、一般男性では、その精液では、絶頂出来なくなったのです。
猊下にお話ししたところ八方手を尽くして色々なお薬を取り寄せてくれたのです。
それを使う事で私は毎日悦楽に浸ることが出来るようになりました。
健康には悪かったのかもしれませんが、絶頂出来ないのでは耐えられません。
致し方なかったのです」
デュケルアールとネディーアール母娘の会話は基本的にかみ合わないままダラダラと続いた。
良くわからんが、どうやらデュケルアール本人はセックス依存症を治す気はないのだろう。
なんだろ、この流れ。
あーそうだ、シャールフの告白と同じ流れだ、これ。
デュケルアールも息子と同様に快楽主義者のセックス依存症なのだろう。
ネディーアール殿下は現実が受け入れられないようだが。
「思うのですが、キョウスケって麻薬中毒の治療はしたのでしょうが、セックス依存症は全く手を付けていなかったですよね」
傍らでアシックネールが呟く。
「いや、一応、両方治療していたから」
「本当に?」
赤毛がジト目だ。
「私が付けないのを良いことに、ただひたすらヤリまくっていたようにしか見えないのですが」
デュケルアール居室だが、所謂『後宮』内でも第七正夫人だから、それなりに来客はある。
治療中は来客をシャットアウトするために寝室の前室に人員を置いて対応した。
この見張りはアシックネールとドウラトシャーヒーが交代で務めている。
高位貴族、例えば他の正夫人からの使者も来るわけで、それらをデュケルアール本人に合わせずにお引き取り頂くには、それなりの貴族が対応する必要があったのだ。
上位貴族のアシックネールとドウラトシャーヒーしか対応できなかったわけである。
時々、ネディーアール殿下も務めたが。
それでアシックネールは寝室内にはほとんどいなかった。
ちなみに、寝室内の世話はハトンとデュケルアール様の侍女たちが担当している。
デュケルアール侍女、正確にはデュケルアール様を直接世話する、そして『お客』の男性の相手もしていた高級侍女四人だが、説得してこちら側に寝返らせている。
オレが体で説得したんだが。
いや、自発的ではないよ。
ネディーアールとアシックネールが、それが一番早くて確実っていうから、仕方なく。
あくまでも仕方なく『説得』しただけである。
彼女たちはエディゲ家から派遣されていたのだが、元締めのエディゲ家がほぼ壊滅していたのも、説得には好都合だった。
侍女四人衆は十代後半で、それなりに美人でスタイルが良いというか、おっぱい大きいというか、正魔導士の上の方だから魔力量もかなりあり、オレが『普通』に出しても『絶頂失神』するだけで、命の問題にはならない。
ちなみに、正統派の美人があのロリコン派、じゃなくてニクスズ派のエディゲ家にいたのかって疑問だが、聞けば納得だった。
エディゲ家一族はほぼ全員が病気、というか『幼女趣味』らしいが、随時、十一歳から十二歳の美少女を集めていたという。
全員、筋肉の少ないツルペタ系美少女だ。
だが、少女たちも何れは成長する。
成長してもロリコン御用達の容姿を維持した者はそのままエディゲ家本家だが、外れた者は他の用途に回される。
魔力量が高く、かつ、胸などの発育が良すぎた女性がデュケルアールの下に送り込まれていたらしい。
現在の侍女たちは全員十代後半だが、これはこちらの結婚適齢期による。
二〇歳になると行き遅れとされる世界だから、その前にどこかの貴族に引き取られていたそうだ。
そんなことで、四人とも若く美人で妙にエロい。
現在は四人ともかいがいしく働いている。
「いや、だからさー、ヤッたのはデュケルアール様が麻薬の禁断症状で苦しんでるのを救うためで、つまり治療だから仕方がないじゃないか」
「胸に出して、塗り込んだのも治療だと?」
アシックネール君、そのジト目はなにかな?
「多分、ハードに使われてクーパー靭帯が切れてたんだな。
それで、胸が垂れていた。
クーパー靭帯の破損を修復して強化して、元の形に復元したわけだ。
精液を塗り込んだというが、オレの体液を使用すると治療効率がいいんだよ」
「おっぱいの形を補正するのと麻薬中毒の治療に直接の関係はないと思いますが?」
うっ、それに気付いたか。
「単にキョウスケがヤリたかったからヤッていたとしか思えないのですが」
いーじゃねーか、それぐらい。
だってさ、パイズリって出来るようで出来ないからね。
AVとか二次元ではポピュラーだけど、現実には難しい。
まず余裕を持ってパイズリできるサイズの女性が希少だ。
更に、そのような女性を確保出来たとしても、パイズリを頼むのはハードルが高い。
実際にオレは地球時代には、そしてカナンに来てからも経験はなかった。
「しかも、何回ヤッたんですか?
デュケルアール様、妙に胸が大きくなってるんですが。
ブラもドレスもパンパンですよ」
二回目からはデュケルアール本人の希望だ。
こんな美人に『胸にかけて』とかお願いされたら断るのは無理だろう。
そー言えば、塗り込みながら『もっと大きくてもいいか』とか考えていた、のかも知れないような気がしないでもない、かもしれない。
なんか、リアル峰不〇子みたいな体型になった気がしないでもないが、これも、致し方ないな、うん。
「それでは母上はこれからも男を引き入れて関係する事は止めないというのですか?」
「引き入れるではなく、猊下が手配してくれた殿方ですよ。
権利ですから、勿体ないではありませんか」
権利、ねぇ。
「麻薬も使い続けると?」
「ああ、もうお薬は大丈夫です」
満面の笑みで答える第七正夫人。
「キョウスケ殿は素晴らしいですね。
私が経験した中で最高の殿方と断言できます。
魔力量はカラカーニーの父上やバフラヴィーよりも上でしょう。
ネディーアールはよいご主人様を見つけましたね」
良くわからんが、ネディーアール殿下が照れている。
「大きさも硬さも申し分ないですし、精液の濃さは最高です。
セックスの趣味も良いですね。
今回、改めて思ったのですが、私は『かける方』よりも『かけられる方』が好みです」
「『かける方』、『かけられる方』ですか?」
娘が戸惑っている。
「かけられる、というのはキョウスケに精液をかけて貰ったことですね?」
「そうです。
あれは、良いものです」
「確かに、贅沢な気分に浸れますね」
そー言えばネディーアールも『顔射』好きだった。
うっとりと語り合う母娘。
いーんだろうか、この母娘。
いや、かけたのはオレだけど。
「それで『かける方』というのは?」
「バフラヴィーですね。
あの子はかけられる方が好みということで、私がかける方になったのです」
「え、バフラヴィーに?」
「もう、七~八年前でしょうか。
あの子に頼まれて『成人の儀』の相手を私が務めたのです。
わざわざ宗主猊下に許可をお願いしたのを覚えています。
その時に懐かれて、しばらく相手を続けました」
『成人の儀』とは貴族の男性が初めてセックスする儀式だ。
手解き役の女性は一族の年長の女性が務める。
カナンでは魔力量が釣り合った男女が結婚することが多く魔力量維持のため近親婚も少なくない。
異母兄弟ならば婚姻が可能だ。
デュケルアールとバフラヴィーは叔母と甥の関係だが、このぐらいの婚姻は少なくない。
バフラヴィーが評判の美人で魔力量の多いデュケルアールに頼むのは理解できる。
「ただ、あの子は毎回私にかけてくれというので、それがちょっと問題でした。
母乳とか、お小水とかをかけて欲しいと言われて。
バフラヴィーは私が出した物を『聖水』と呼んで喜んでいました」
聖水、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
「私は魔力量が高いので、あまり小水は出ません。
ですので、あの子が来る日は朝からたくさん水を飲んで、・・・頑張って三リットルぐらい飲んだと思います。
それが苦痛で、・・・」
「あの、母上、かけるって、小水をですか?
どこに?」
「直接飲むこともありましたが、顔全体に浴びせるようにするのがあの子の好みでした。
寝そべったあの子の顔の上に私が立って、立ったまま出すのです。
正直、全然、興奮できない、却って興ざめでした。
私は、かけてもらうのが良いのです」
デュケルアールは『キョウスケ殿はたくさんかけてくれて、とても良かった』とうっとりしている。
しかし、なんだね。
バフラヴィー、聖水マニアだったか。
オレ、何時の間にかバフラヴィーは『比較的』まともだと信じていたんだよなぁ。
考えてみればクロスハウゼン直系の跡取りが『普通』のわけないよなぁ。
ネディーアールとアシックネールも微妙な顔だ。
デュケルアール侍女四人は平然としている。
ここでは良く聞く話なのだろう。
「あのバフラヴィーは今もその趣味を?」
「数年前聞いたところでは、ヌーファリーンさんには時々してもらっているそうです。
当時は、スタンバトアさんやファラディーバーには言えていなかったみたいですね。
スタンバトアさんはウィントップ伝統の『多条鞭』の使い手ですが、バフラヴィーはそれではあまり興奮できないそうです。
『興奮した演技』をしていると言っていました。
あの二人、意外とうまく行っていないのかも知れません」
ウィントップ家の女性は『鞭打ち』が伝統だという。
へー、そうなんだ。
どーでもいいが。
「そう言えば、先日、姉が『今日は私の順番だから』と言って、『香りの良いワイン』をがぶ飲みしていましたが、そーゆーことだったんですね」
アシックネールが姉のヌーファリーンの言葉を披露する。
「話を戻しますと、私は今回、キョウスケ殿に『調教』して頂いた結果、生まれ変わったのです!」
「えーと、『調教』ではなくて『治療』だったのですが」
オレの抗弁は全員からスルーされた。
「以前の何倍も感じるようになり、より早く、より深く、イケるようになりました。
前も後ろも、濡れ具合も締まりも感度も良くなりましたが、特にすごいのが胸です。
大きくなって、張りもよくなって、感じ方もよくなり、母乳の量も増えました」
デュケルアール様だが、以前から母乳が出ているそうだ。
そーゆー体質、というか、色々と薬を使われて常時でるようになっている。
「何よりすごいのが、絶頂が一定以上になると母乳が噴出するようになったことです。
殿方が精液を出すみたいにドピュって出るんです。
これが、ものすごく気持ちがいいのです。
気が遠くなるぐらいイイんです。
私、これがあればお薬はいりません。
お薬が無くても、それ以上の満足が得られますから」
あー、そーですか。
コレ、オレの所為?
「キョウスケ、結局、デュケルアール様は、麻薬中毒は改善したものの、セックス依存症は悪化してるとしか思えないんですが」
デュケルアールの言葉にアシックネールがこめかみを押さえている。
「絶頂したら母乳が精液みたいに噴出するって、治療というよりも改造じゃないですか。
何、やってんです。
どこから、こんな発想や考えが出て来たんでしょう?」
「あの、センフルールのシノ様から頂いた『純愛調教物』の絵物語で『伯爵未亡人は搾乳奴隷』というのがあるのですが、ご主人様もよく読まれていました。
それに出てくる女性が、やっぱり巨乳で胸から母乳を噴出するんです。
恐らくはそれを参考にされたのではないかと」
慌てて、ハトンの口を塞ぐ。
「ハトン、シノ殿の本は『純愛調教物』ではなくて『凌辱調教物』だと何回言えば、・・・」
「まあ、そんな本があるのですか。
とても興味がありますわ」
呆れるアシックネールに目を輝かせるデュケルアール様。
「それよりも母上、胸にかけて揉み込んだらサイズアップして感度も上がるというのは本当ですか?
母乳を噴出すると気持ちが良いというのも?」
「母乳は一度妊娠と出産を経験しないと出ないと思いますよ」
「うーむ、残念です。
ですが、サイズアップと感度だけでも良いかも。
キョウスケ、そのようなことで、私にかけてくれ。
母上だけというのはずるいぞ!」
この母娘、異様にセックスに貪欲に見えるが気のせいだろうか。
「キョウスケ、これ、どーすんのよ?
ある意味、前より状況が悪化した気がするんだけど?」
アシックネールが溜息をつく。
「アシックネール、キョウスケ殿を責めるのは間違いです。
キョウスケ殿は私の望み通りの『調教』を行ってくれました。
私もお薬が体に良くないのは分かっていました。
ですが、それがなければ満足できませんでした。
お薬が無くてもイケるようになれれば、より健康になり、長く悦楽の世界に浸ることができます。
本当にうれしいです」
そうかー、うれしいかー。
「つまり、デュケルアール様は今後も不特定多数とのセックスは続けると?」
「はい」
アシックネールの問いに力強く断言する淫乱お母様。
「女性にとって毎日多くの男性に奉仕されるのは贅沢な事ですが、私はそれが許されているのです。
それに宗主猊下も私が毎日悦楽に浸るのをお望みですから」
この人、宗主に対して恨みとか全然無さそうだよな。
むしろ慕っている気配すらある。
「知っていると思いますが、妊娠直後の女性はより多くのマナを必要とするのです。
母体の魔力量が高い場合、おなかの子供の魔力量が高い場合は特にそうです。
キョウスケ様は私を妊娠させたと言っておられましたが、それが本当でしたら、私はより多くのマナを、精液を必要とするでしょう。
猊下に頼んで殿方の数を増やしてもらおうと考えています」
「母上、それは、どうか止めて下さい。
マナが足りないのでしたら、しばらくはキョウスケをここに通わせます」
「流石に、キョウスケをこれ以上ここに通わせるのは拙いのではありませんか。
その、色々と噂になるというか」
ネディーアール殿下の言葉にアシックネールが反論する。
「それ以前に、キョウスケ殿の体力が問題です。
キョウスケ殿はここ毎日、私だけでなくネディーアールやアシックネール、そして侍女たちにも精を注いでいました。
驚異的な精力ですが、流石に限界だと思います。
お腹の子が落ち着くまで少なくとも一か月はかかります。
一か月以上、ネディーアールと私に充分な精を注ぐとしたら、カラカーニーの父上の倍以上の魔力量が必要な計算です。
そんな人間はこの世に存在しません。
キョウスケ殿にこれ以上、無理をさせる事はできません。
ネディーアール、私はあなたの幸せを壊すつもりはないのです」
「いや、キョウスケならば可能だと思います」
あっさりと断言するネディーアール殿下。
うん、確かに可能だと思うけど、・・・色々とバレてるかね。
横ではアシックネールが複雑な顔をしている。
結論として、オレはしばらくデュケルアール寝室に通うことになった。
デュケルアールの相手はオレの体調を見ながら行うという話である。
デュケルアールの『男性』だが、当面、一日五人で継続する事になった。
ゼロにしてしまうと、誰がデュケルアール様の相手をしているのかという話になり、自動的にオレに嫌疑がかかる。
デュケルアールが男の相手をしている限り、オレはデュケルアールには何もしていないと言い張ることが可能というわけだ。
噂は避けられないが、隠れ蓑が無いよりはマシだ。
ネディーアール殿下は母親が不特定多数の男と関係し続ける事に不服そうだったが。
まあ、デュケルアール様の相手をするのは、オレとしては、どちらでも構わないのだが、皆が頼むのだから致し方ないだろう。
ところで、胸のぶっ掛けと揉み込みだが、ネディーアール、ハトンに加えてナユタも希望。
何故かアシックネールにもすることになった。
実を言えば、ぶっ掛けと揉み込みで何故胸が大きくなるのかは、オレも良く分かっていない。
胸の細胞が活性化するのだろうか?
あるいはホルモンが活性化するとか?
良くわからんが、大きくなあれと願いながら揉んでいれば何とかなりそうではある。
我ながら、恐ろしい話だ。
あーでも、ネディーアールは放っておいても大きくなりそうなんだよなぁ。
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