05-22 ドロドロの現実を見つめる必要はある? (二)

「一つこちらから聞きたいんだが、宗主猊下の健康状態はどうなのかな?

 カンナギ殿は知っているんだろう?」


 アフザルが期待に満ちた目で見ている。

 少し考えて、味方につけることにした。

 テーブルの上に身を乗り出して、アフザルを手招きする。

 身を乗り出してきた太っちょの耳を引っ張って囁く。


「最大の極秘情報だ。

 オレから聞いたとは言うな。

 あと、お前から教える人数も最低限だ」


 アフザルが黙って頷く。


「宗主の寿命自体はあと数年何とかなる可能性はある。

 無理をしなければという条件だが」


 コクコクと頷く。


「だが、子供は無理だ」


「?!」


「昨日、今回の病気の後、初めて宗主は射精に成功した。

 だが、その精液に精子はほとんど含まれていなかった。

 存在していた精子も奇形ばかりでまともな物はほぼ無い。

 拡大鏡検魔法で検査したのはシャイフとオレだ」


「・・・その情報、知っているのは?」


「宗主は知らない。

 宰相にもまだ知らせてはいない。

 現時点で話したのは、宗主の側近筆頭、乳母のエディゲ・サライムルクだけだ」


 アフザルは天を仰いで大きく息をついた。


「最大級の情報だな、感謝する」


「使いどころは気を付けろよ」


「分かっている。しかし、・・・・・・・そうなると、・・・・」


 後継者争いは激化する。

 宗主の後継者、そして宰相の後継者、だ。




「話を戻すが、エディゲ・ムバーリズッディーンの穴は埋め様が無いってことか?」


「ああ、どう考えても無理だよ」


 五年前のエディゲ宰相の病気以来、実質的に切り回していたのがムバーリズッディーンだったという。

 ピールハンマドの若すぎる帝国宰相就任が、カゲシンの大半から支持されていたのは、彼の信頼があったからだ。

 実質的な中心人物は変わらないのだから、主流派にとって文句はない。

 だが、それが消えてしまった。


「ピールハンマドを支える人間がいない。

 特に、ピールハンマドに意見して教育できる人材は、皆無だよ。

 こうなると、仮にピールハンマドが帝国宰相に就任しても支持が集まるか微妙だ」


「エディゲ家は衰退するしかないか。

 捲土重来を期して雌伏するのかな」


「いや、あがくだろう」


 オレの言葉にアフザルは首を振った。

 エディゲ家はカゲシンの中央で宗家に密着することで権力を維持してきた。

 自前の領土や兵隊があるわけではない。


「一旦、権力を失ったら、とことんむしり取られる。

 帝国各地からの寄進は大幅に減少して、二度とかつての威勢は取り戻せない。

 彼らはそれを知っているから、あらゆる手段で権力を維持しようとする筈だ」


 長年、権力を握ってきたエディゲ家だが、それ故に多くの恨みも買っているという。

 落ち目になったら徹底的に叩かれる、というのがアフザルの見立てだ。


「エディゲ家が今後どうするのか、・・・公子の誰かと組むのが普通だけど、・・・。

 しぶといことで有名だから、何かとんでもないことをしそうな気もするんだよ」


 アフザルも予想はできないらしい。




「じゃあ、公子達の方はどうだ?」


 予想できそうな方に話を変える。


「現状の話をすると、第四公子と第五公子はどっちもどっちの横並び。

 第七公子は、出遅れているが、目が無い訳じゃないってところかな」


 アフザルは肉を少し食べて考える。


「第四公子だけど、温厚で人の意見を良く聞くという話だよ。

 人柄はいいらしいけど、魔力はほぼゼロだ。

 一方、第五公子は、魔力量が多い。

 上級魔導士以上、将来は守護魔導士も狙えるって話だ。

 宗主に就任したら、歴代最高になるな。

 ただ人柄は傲慢で横柄と聞く」


 完全に正反対か。


「第五公子を推しているのは、まずは第五正夫人の実家のクテンゲカイ侯爵家。

 ついで、クテンゲカイ侯爵家と関係が深いナーディル師団のナーディル家。

 一方、第四公子は、第四正夫人のゴルデッジ侯爵家、懇意にしているベーグム師団のベーグム家と言ったところ。

 ただ、ベーグム師団は春先のレトコウで酷い目にあった、・・・ああ、その辺りは君の方が詳しいよね、・・・だから、現在はそれどころじゃないって話になっている」


 そう言えば、ベーグム家って、どーなってんだろう?

 そこら辺は、クロスハウゼンに聞いた方が良いな。


「先日、シュマリナ太守のクチュクンジ殿下がゴルデッジ侯爵を宰相に推すって宣言したが、第四公子派には入らないのか?」


「うーん、どうだろう」


 太っちょ君は首を傾げた。

 クチュクンジは宗主の弟だが、母親は前宗主の第二正夫人、トエナ系になるという。

 現トエナ公爵は、六〇過ぎの老人だが、孫であるクチュクンジを贔屓にしている。

 孫も祖父に心酔しているため、シュマリナ太守家とトエナ公爵家は一体という。

 そして、トエナ公爵とゴルデッジ侯爵は犬猿の仲。

 トエナ公爵がゴルデッジ侯爵と手を組むなどあり得ない、というのがカゲシンの常識らしい。


「クチュクンジ殿下なんだけど、元は第五公子に近かったんだ。

 バャハーンギール殿下が認知される前だけど、宗主に万が一の時は、自分がシャーヤフヤー殿下の摂政になって支えるって話をクテンゲカイ侯爵としていたらしい」


「時期的にエディゲ宰相が倒れたころか?」


「この話が宗主に伝わって、クチュクンジ殿下は宗主の不興を買ったって話だ。

 エディゲ家からも嫌われた。

 その後、静かにしてたんだけど、昨年末ぐらいから、また、諸侯との会合を重ねているって噂だ。

 クチュクンジ殿下が、第四公子に乗り換えるって変な話なんだよ。

 共通の敵だったエディゲ家が弱くなっただろう。

 同盟していたとしても仕切り直しじゃないかな」


 そんなに険悪なのか。


「そう言えば、帝国七諸侯は互いに仲が悪いんだったな。

 逆に聞くが、比較的仲が良いという所はあるのか?」


 オレの問いに、太っちょ君はスラスラと答える。

 聞くにつけ、帝国七諸侯の関係は複雑だ。

 トエナ公爵家は、ウィントップ公爵家、ゴルデッジ侯爵家と仇敵関係。

 親密なのはシュマリナ太守。

 アナトリス侯爵家、クテンゲカイ侯爵家とは比較的良好。

 ゴルデッジ侯爵家が最も仲が悪いのはトエナ公爵家とクテンゲカイ侯爵家。

 ボルドホン公爵家ともあまり良くは無い。

 仲が良いのはウィントップ公爵家にアナトリス侯爵家。

 クテンゲカイ侯爵家が懇意にしているのは、まずはボルドホン公爵家、次にウィントップ公爵家。

 トエナ公爵家とは普通。

 アナトリス侯爵家、ゴルデッジ侯爵家とは百年来の仇敵。

 ゴルデッジとクテンゲカイはそもそも仲が悪かったって話だ。

 一応、メモはしたが、複雑すぎて覚えられない。

 コイツこんなのよく覚えているな。




「話を戻すが、ユースフハーン殿下も摂政を目指してると聞いたんだが、どうなんだ?」


 ユースフハーンは宗主の末弟だ。

 以前、セリガー共和国の宿屋で見かけたねずみ男である。

 摂政になるべく、セリガーに支援を依頼していた。


「あの方は、ただ騒いでいるだけさ。

 摂政になりたい、宰相になりたいって、何時もどこかで言っている。

 正直、力量では、宗主の兄弟で最低と言われている。

 皆、適当にあしらっているのが実情だろうね」


 アフザルが唇の端に蔑みを見せる。


「最低って、あのフサイミール宗主補よりも下なのか?」


 男一人愛同盟のオブザーバー兼精神的指導者よりも下がいるのかよ。


「フサイミール閣下は変人だけど、馬鹿では無いって評価だね。

 勿論、高い評価ではないけど、ユースフハーン殿下よりはマシって話さ」


 フサイミールより下って予想以上に哀れだな。


「現在の宗主の兄弟では、政治能力はクチュクンジ殿下が一番と言われている。

 ただ、現宗主もそう劣ってはいない。

 魔力量は宗主が一番だから、総合力でも一位かな」


 現宗主、意外と評価が高いな、変態求道者のくせに。


「その、魔力量の話だけど、それは宗主に必要な資質なのか?

 マリセアの正しき教えでは関係ないし、僧正家にしろ、諸侯にしろ、必ずしも魔力量は高くない」


 これも気になっていた所だ。


「うん、第二帝政では魔力量が皇帝の資質として重視されたと聞くけど、カゲシンでは公式には関係ないことになっているね。

 宗祖カゲトラもほとんど魔力は無かったと聞くし」


 マリセア正教は人の価値基準から魔力量を排除したことで有名な宗教だ。


「実際に、高い魔力量が必要なのは軍人だけだろう。

 魔力量は戦闘力に直結するからね。

 宗教貴族は関係ないし、諸侯もそうだ。

 実際問題として、ある程度の、施薬院程度の魔力量を維持するのは難しくは無い。

 だが、守護魔導士級の魔力量の維持は、大変だよ。

 結婚相手は魔力量が第一条件になるから、相手が極端に絞られる。

 それでは、貴族の姻戚関係が保てない。

 帝国七諸侯も初代は戦功を上げた軍人が多かったから、高い魔力量のとこが多かったと聞く。

 だけど、維持が難しくて断念したのが大半だね。

 現在でも魔力量を維持しているのはウィントップ公爵家とクテンゲカイ侯爵家ぐらいだろう」


「つまり、魔力量が高いから第五公子が有利、という訳では無いって話か」


「いや、今の話に矛盾するけど、そうでも無いんだ。

 宗主や領主には、滅茶苦茶高い魔力は必要ないけど、ある程度の魔力はあった方が良い。

 具体的には正魔導士程度だね」


 正魔導士程度なら維持もしやすいという。


「一番は『威圧』対策さ。

 月の民の『魅了』って奴もある。

 魔力量が低いと簡単に威圧されちゃうからね。

 魔力の高い相手と面談して、恐れ戦いているようでは交渉なんてできない。

 セリガーの一桁とかが相手ならばともかく、そこいらの魔導士相手に威圧防御の眼鏡をかけてじゃ、かっこが付かない」


「第四公子は問題になるほど魔力が低いってことか」


「公式には従魔導士って事になってるけど、辛うじて、らしい。

 このぐらいだと、上級魔導士にも威圧されちゃうから、面談は大変だろう」


 言われてみれば、第四公子は何時も大量のお付きを従えていた。

 魔力量が高い者を近づけないという意味もあるのかな。


「結婚の問題もある。

 知っての通り、男性の魔力量が高くて女性が低い場合は、子供を作ること自体は何の問題も無い。

 だが、逆の場合は妊娠が困難になる。

 バャハーンギール殿下ぐらい魔力量が低いと、貴族相手の婚姻では問題だよね」


「第四公子が自然妊娠可能な相手は、・・・正魔導士までか?」


「それなら、まだ苦労しない。

 正魔導士でも低い方までって言われている」


 有力諸侯だと正魔導士程度の魔力量が有る家が多い。

 現在の宗主の正夫人七人で正魔導士以下は、第四正夫人ゴルデッジ侯爵家の娘だけという。


「一方の第五公子シャーヤフヤー殿下は魔力量が高い。

 本人はそれが最大の自慢なんだけど、昨年ぐらいから第七公子のシャールフ殿下が猛追している。

 そのためか、第五公子とクテンゲカイ侯爵は、第四公子よりも第七公子への警戒心が強かったんだ。

 ただ、最近、第七公子シャールフ殿下は宗主を目指さないって噂が出てきている」


 太っちょ君がまた探る様な表情になる。


「クテンゲカイ侯爵はクロスハウゼン家と和解したって話も聞く。

 実際、どうなんだい?」


 別に、隠しておくほどでもないか。


「カラカーニー閣下はシャールフ殿下の擁立には極めて消極的だ。

 バフラヴィー殿もそうだ。

 付け加えるとネディーアール様もシャールフ殿下を宗主にという話はしない。

 推測だが、シャールフ殿下を宗主にしても支えきれないと考えていると思う」


「本人は意欲を示しているって聞くけど?」


「実は、オレ、シャールフ殿下とはろくに会った事もない。

 カラカーニー様は『シャールフの擁立は許さん』と言っていた。

 クロスハウゼン家とクテンゲカイ家だが、同盟関係というわけではないが、敵対関係は止めた感じかな。

 詳しくは分からん。

 オレからも聞きたいんだが、シャールフ殿下を宗主にって話はまだあるのか?」


「以前程ではないけど、未だに根強くあるね。

 一番言われていたのは、バャハーンギール殿下が認知された後あたりかな。

 シャールフ殿下がウィントップ公爵系の第二正夫人の養子になるって話が飛び交った」


 そんな話が有ったんだ。


「デュケルアール様は、元は側夫人だったわけで、・・・」


「え、ちょっと待て、デュケルアール様って側夫人だったのか?」


「知らなかったのかい?」


「現宗主は最初、正夫人が六人だったから、歴代の数に合わせるために選ばれたって、教科書で読んだぞ」


「あー、そういや、そうなってるんだね。

 勿論それは嘘さ。

 現宗主には最初から七人の正夫人がいた」


 最初から七人?


「ああ、そうか、シュマリナ侯爵家だな」


 現宗主は早くから継嗣として認定され、成人と同時に七人の正夫人を迎えた。

 今から二〇年以上前の話だが、当時はシュマリナ侯爵家も健在で正夫人を出している。

 第四正夫人だったらしい。

 それが、取り潰しにより、正夫人とその子供も、『いなかった』ことにされた。


「第五位以下の正夫人の序列が引き上げられ、空席となった第七正夫人には独立系側夫人だったデュケルアール様が昇格した。

 歴史書も遡って書き換えられたんだよ」


「それで『数合わせの第七夫人』というわけか」


 ネディーアール様が現在十五歳、シャールフ殿下がもう直ぐ十三歳。

 シュマリナ騒動は十二年ちょっと前。


「ネディーアール様もシャールフ殿下も生まれた時は側夫人の子供だったのか?」


 やっとわかったか、という顔でアフザルが頷く。

 デュケルアール様は正夫人だが、限りなく側夫人に近い正夫人と見做されている。

 本来、正夫人同士で子供の養子縁組は有り得ないが、例外扱いらしい。


「ウィントップ公爵家とクロスハウゼン家が懇意なのもあるね。

 バフラヴィー殿の第一正夫人スタンバトア様はウィントップ公爵系だし」


 すごい話だが、・・・。


「流石に無理じゃないか。

 ウィントップ公爵家がそこまで投資しても見返りは不確実だ。

 シャールフ殿下がウィントップ公爵家を実家として認識するのかって話だよな」


「そう、そこで、ネディーアール殿下の話になる」


 よくわからん。


「他の公子は同母の兄弟はいないがシャールフ殿下だけは同母の姉がいる。

 姉弟の仲は良好で、しかも、弟は姉に逆らえない関係と聞く」


 へー、そうなんだ。

 よく知らんが、あの姫様なら不思議ではない。


「姉のネディーアール殿下は魔力量も高く、美人で学力もある。

 百日行を達成したことで更に価値が上がった。

 シャールフ殿下を養子にする前に、姉をウィントップ公爵継嗣の第一正夫人に迎え入れるという話だよ」


「姉を通じて弟をコントロールしようって話か」


 良く考える物だな。


「ネディーアール様は十五歳なのにまだ婚約していない。

 そこら辺の兼ね合いがあるからか?」


「だろうね」


 アフザルが言う所では、元々、ネディーアール殿下の結婚相手は難題らしい。

 内公女で、更に魔力量が多すぎるからだ。

 優秀な魔導士の母に成れる存在だから、結婚させる必要が有るが、彼女に子供を産ませられる男性は少ない。

 しかも、内公女を嫁にできる身分で、第一正夫人がいないという条件がつく。

 該当者は、クテンゲカイ家の息子二人、そしてウィントップ公爵継嗣ぐらいという。


「どちらに嫁いでも宗主継嗣問題と直結するわけか」


「第五公子シャーヤフヤー殿下の夫人という話も有るけど、宗主にならないならともかく、成るとすれば諸侯との関係で序列の問題が出る。

 現実的ではないね」


 こちらでは異母兄弟は結婚可能だ。

 地球でもスウェーデンとかで可能だったと思う。


「シャールフ殿下のウィントップ養子の話は、消えてはいないのか?」


「ウィントップ公爵家は、シャールフ殿下の話は別として、ネディーアール殿下の降嫁を強く希望している。

 ウィントップ公爵継嗣に釣り合う内公女が残っていないのも有るし、殿下の能力はそれだけでも魅力だからね」


「だが、ゴルデッジ侯爵家やクテンゲカイ侯爵家にとっては問題か」


「非常に警戒されている。

 結果として、ネディーアール殿下には暗殺の話が絶えない。

 シャールフ殿下を直接狙うよりは警備が薄くて成功の可能性が高いし、成功した場合の追及も緩いだろうからね。

 その辺りは、君の方が詳しいだろう」


 そんな背景があったんだ。

 つーか、次期宗主ってーのは相当なうまみがあるって事なんだろうな。


「我ながらしつこいけど、シャールフ殿下の擁立は本当にないのかい?

 ネディーアール殿下の百日行達成もシャールフ殿下の側面援護という説が主流なんだが」


「あれは、単純にクロスハウゼン家の勢力拡大のためだな。

 今頃は地方を回ってお布施を集めているはずだよ」


「ふーん、まあ、確かに、それはそれで効果があるだろうけど」


「カラカーニー様はシャールフ殿下の擁立はないと言い切っていた。

 それとネディーアール殿下のウィントップ公爵家降嫁の話だけど、オレは今初めて聞いた。

 少なくとも最近、ネディーアール様の周囲でその話は出ていない。

 ネディーアール様自身は、まともな結婚はできないのではと愚痴っている」


「そうなのか、・・・・・・・・・・・・・やはり出自の問題か、・・・」


 アフザルの後半の呟きは、オレでなかったら聞き取れなかっただろう。

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