01-03 ココハドコ、ワタシハダレ? (二)
馬車はびっくりするほどゆっくりだ。
馬車は二頭立てで、昔の西部劇というかコミックスに出てくるようなタイプの幌馬車だった。
近代文明の恩恵を受けていなさそうな形をしている。
結構派手に揺れているが、・・・この路面でこの馬車なら仕方がないのだろう。
問題は、御者をやってるガリガリ男の髪の毛が緑色ってことだ。
あの縦縞うさぎより色は薄いが、・・・黄緑色の髪ってどうなのだろう?
更に問題なのは馬車の前にいる奴だ。
貧相な馬に体格のいいのが乗っている。
プロレスラーみたいな筋肉マンで、そして、髪の毛がショッキングピンクだ。
手綱を引く両手の前腕にもショッキングピンクの毛皮だ。
コスプレ、かな?
いや、ここらだと相手を威嚇するのにエキセントリックな恰好が有効なんだろう。
昔の暴走族みたいなものだろう。
あれ、耳が?
ピンクレスラーの頭上の耳みたいな物が動いた、・・・ような気がする。
つーか、お前、頭に何のっけてんの?
そのマンガタヌキみたいな丸耳はキャラにあってねーぞ。
もっととんがった虎みたいな耳にすべきだろ。
トータルコーディネートってもんを少しは考えたらどうなんだぁ。
まて、しばし。
何か、変、・・・じゃね?
現実から目を逸らしてるつもりは、全然つーか、全くつーか、・・・いや、多少はというか、・・・あまりにも、・・・。
いや、でも、今現在確保できているのは水だけなわけで、身に着けているのは両足の縦縞ミドリと前の方を隠す枯れ草の束だけなわけで、血糖値はレッドゾーンに突入して久しいわけで、体で元気なのは枯れ草の陰で前向きな姿勢を崩さない方だけなわけで、・・・やっぱり声をかけて、食料とか服とか分けてもらって、最寄りの文明圏まで乗せてって――――って懇切丁寧に素直に土下座してお願い奉るしかないのではないかと、考えた方が良い、のではないか、とも思考する、次第であったり、・・・。
そんな風に、考えがまとまらず、声も上げず、かと言ってどこかに隠れるわけでもないまま、固まっていると、気が付けば、ピンクレスラーが目の前に立っていた。
「お前、なんだ?
ここでなにしてんだ?」
英語じゃない。
スワヒリ語でもヒンズー語でもエスペラント語でもない。
『帝国語』だ。
何で、わかるの、オレ?
帝国語ってなんだよ。インカ帝国か?ローマ帝国か?ラーメン帝国か?銀河帝国か?
あっそうだ銀河帝国だよ。お前、ミレニアム・ファ〇コンとかに乗ってそうだもん。
いや、もうこの際、理不尽は無視しよう。
言語が分かるというのは、意思疎通が簡単で交渉も容易ってことだ。
オレには必要なものがある。
ギブ・ミー・パンツ!
ギブ・ミー・トリカラ!
「えーと、すいません。
実は旅の途中で盗賊に襲われてしまって、身ぐるみ剥がされてしまったのです。
私一人だけ何とか逃げたのですが、近くの町まで乗せていっては頂けないでしょうか?
あと、できれば多少の衣服と食料を恵んで頂ければうれしいです。
お礼は後で必ずしますので」
自分の声に自分で驚く。
声がメチャ若い。
自分の声、同じ人間の声とは思えないほどだ。
オレの当惑を他所に、ピンクレスラーは胡散臭げにこちらを睨んでいたが、振り返ると馬車に手を振った。
緑頭のガリガリが荷台の方に頭を突っ込む。
「だんなぁ、変なのがいますぜ」
「ああ、なんだぁ、こんな所に誰がいるってんだよ」
荷台から出てきたのは赤毛に赤ら顔の中年男だった。
半裸でだらしない体をしている。
手にしている革袋の中身は、・・・酒だろう。
いかにも酒飲みといった風情だ。
続いて、これまた半裸の女が出てくる。
白人系だとは思うが化粧が濃くて何が何だかわからない。
私鉄沿線終点手前のキャバクラといったら分かる人にはわかるだろう。
「何なのよ、もー」
「何か知らねーけど、身ぐるみ剥がれて逃げてきたとか言ってますぜ」
ピンクレスラー、ガリガリ、酒飲みおやじ、キャバクラ、どうやらこの四人で全員らしい。
総じて言えるのは、・・・とにかく不潔だ。
きたねーなんてもんじゃない。
強烈な体臭を安物の香水でごまかした感じで鼻がひん曲がりそうだ。
白癬なのか、疥癬なのか、虫刺されなのか、皮膚もボロボロ。
ガリガリなんて垢が固まってひび割れしているレベル。
皮膚科のおばちゃんに回したら、盛大にため息をついて治療の前にまず体を洗えと怒鳴るだろう。
こいつらに助けてもらう、・・しかないのだろうか?
トリカラは諦めるべきか。
突然、ピンクレスラーが近寄ると、俺の左手をつかんだ。
押えていた草束が落ちる。
「おまえ、男、かよ!」
「えっ、男?」
「マジかよ!」
「へー、こんな所にねぇ」
いきなり集団のテンションが上がった。
何が起こったのか分からない。
「肌、スベスベっすね」
「ああ、こりゃあ、上玉だ」
ちょっと、ガリガリ、お前何言いだしてんだよ!
おじさんも上玉って、なに?
オレ男だよ。
そーゆー表現は雪国から遊郭に売られた十四歳美少女とかにするものでしょ。
いや、確かにお前らよりはきれいだよ。
でも、お前らが底辺ってだけで、・・・。
「よし、決めた、助けてやろう」
酒飲みおやじが言った。
「お前、町まで連れてけば親戚か誰かが礼をはずんでくれるって話か?」
「あ、いえ、パスポートはないのですけど、大使館か領事館に問い合わせて頂ければ」
「はぁ、パスポート?
タイシカン?
コイツ、何言ってんだ?」
マズった。
つい、事前に考えていた「地球の辺境」という設定でしゃべってしまった。
しかし、・・・どうすれば良いのだろう。
「その、親戚とかはいないのですが、働いて必ずお礼はしますので」
「それじゃ、ダメだ」
酒飲みおやじはにべもなく手を振った。
「俺様はいつもニコニコ現金商売なんだよ。
そういうことでお前の物を俺が買ってやろう」
「買うって、大したものは持っていませんが?」
「だから、お前がおまえ自身を売るんだよ。
奴隷って奴だ。
町でも時々いるだろう。
借金で追い詰められて自分自身を売っぱらう奴がよ」
四人が声を合わせて笑い出した。
何となくは感じていたが、最悪コースに入ったらしい。
「いや、その、それはやっぱり止めとこうかなぁって、・・・」
「いいのかぁ、こんなとこに素っ裸でうろついてて。
持って三日ってとこだぞ」
「旦那、まずはアタイに味見させてくれよ。
な、いいだろう?」
ピンクレスラーが変なことを言い出す。
つーか、アタイってお前、雌、いや、女なのか?
「ダメだ。お前、壊しちゃうだろ」
「いいじゃないか。
どうせ牙族に売るんだろ。
高く売れるところを仲介するからさ、な」
「アナトリスで男奴隷を捜してる大僧都の後家がいるって聞いてる。
うまくいけば大金になる」
「じゃあ、一回、一回だけ。
それも薬を使う。
とっておきの薬があるんだ。
ケツの穴に突っ込めばヨボヨボの男でもオッ立てて、気を失うまで自発的に腰をカクカクさせるって優れものさ」
「ジュナチ姉さん、じゃあアタイにも一回やらせておくれよ。
姉さんの次でいいからさ」
「えーあたしもー」
誰に教わったか知らないが、それは自発的とは言わない。
と言うか、ガリガリも女なのか?
オレはじりじりと距離を取った。
どう考えても逃げるしかない。
トリカラも無いだろうし。
「わかった、わかった。
じゃあお前ら三人で一回ずつ。
それで終わりだ。
一回ずつ使ったらアナトリスまで回復させる。
アナトリスで売る直前にもう一度薬を使う」
「旦那、薬はアタイのだ。
薬の金はもらうよ」
盛り上がっている隙に逃げよう。
馬鹿どもめ、そーゆー話は捕まえてからするものだ。
橋から河岸に飛び降りて全速力で駆け出す。
馬車では追ってこられない。
馬なら何とかなるかもしれないが、一対一なら逃げ切れる。
いい加減なところで川を泳いで渡ればいいのだ。
さらば蛮族。
パンツは欲しかったな。
などと考えていた俺の目論見は一〇メートルも進まないうちに砕け散った。
転んだのだ。
不可思議な風により転倒させられたのである。
「なーに逃げようとしてんのかなぁ」
目の前にピンクレスラーが立っていた。
改めて見れば何とも異様だ。
頭部はショッキングピンクの髪で覆われている。
前半分は短く、後ろ側は長い独特の髪形だ。
飛び出している二つの丸い耳は茶色い短毛で覆われている。
首筋から肩の付け根までは短いピンクの毛だ。
前腕を覆っているピンクの毛もどうやら自毛らしい。
身長はオレより低いがとにかくの筋肉で体重はかなり負けているだろう。
その筋肉が右手に幅広で長い剣を持っている。
安物と言うか作りの悪そうな剣だが、十分にでかくて重そうだ。
オレの手足ぐらい簡単に折れるだろう。
「あんまりおイタをすると、そのきれいな肌に傷をつけちまうぜぇ」
ニカっと笑った口元から巨大な犬歯がのぞく。
地球人の三倍はありそうだ。
もはや歯というより牙だ。
「へっへー、うちの旦那は魔法使い様なんだぜ。
逃げられっこないよ。
ねぇ、旦那」
ピンクレスラーの後ろからガリガリが顔を出す。
酒飲み親父は鷹揚にうなずくと芝居がかった身振りで両手を上に掲げた。
「大いなる神よ。
火の聖霊よ。
この世にあまねく広がる精霊を集め固め、うなりを上げよ。
満ちた力をわが手に!」
合図とともに酒飲み親父の両手の上に一つの火の玉が形成された。
男はそれを野球ボールのように投げる。
頭上、一〇メートルぐらいの所にできの悪い花火のような火球が形成され轟音が響く。
「どうだ、これがファイアーボールというものだ!」
ドヤ顔で酒飲み親父が宣言する。
・・・なんていうか、しょぼい、・・・気がする。
魔法を見たのは多分これが初めて、だと思うのだが、・・・想像よりはというか、以前に見たのと比べると小さくて威力も低そうに見えた。
前に見たのは、・・・映画だった、・・・とは思うが。
酒飲みおやじが顎をしゃくるとガリガリがオレの前にピラっと一枚の紙を差し出した。
ついでにペンも突き付けられる。
「そーゆーことで、ボウズ。
そいつにサインしな。
自分の名前ぐらい書けるよな。
書けないんなら五つの指に血を付けて押せばいい。
サインしたらメシを食わせてやる」
「あの、これ白紙なんですが」
「オメーが心配する必要はねー。
町に着いたらちゃんとした事務屋に『まっとうな書類』に仕上げてもらうからよ。
サインだけしとけ。
後から脱走されてもオメーの『所有権』てー奴を主張できるようにな」
「旦那ぁ、面倒だから先にやらせてくれよ。
色々と躾ければおとなしくなるってもんさ」
何だろう?
女三人に迫られてるってーのに全然うれしくない。
さっきまで元気だったオレのビッグマグナムは今や低反発枕、更にしなちくに進化中です。
ピンクレスラーがギラギラした目でよだれを垂らしている。
いかにも発情してますって感じだが、ちっとも色っぽくない。
つーか、怖い。
物理的な圧迫だけでも十分だが、もっと怖いのは小さな恐怖だ。
梅毒、淋菌、エイズにヘルペス、カンジタ、クラミジア、B肝にC肝。
このままだと、三匹の妖怪のおもちゃになって、性病まみれで変態女貴族のペットだ。
今ここで自殺した方がマシなんじゃないかと思えてくる。
逃げなくちゃだめだ、逃げなくちゃだめだ、逃げなくちゃだめだ。
目の前のピンクレスラーにはどう考えても勝てそうにない。
重そうな剣を片手で扱う筋力は並じゃない。
オレが二三発殴ったぐらいじゃどうにもならないだろう。
隙を作って逃げるしかないが、逃げたとしても酒飲みおやじの魔法が待っている。
あのファイアーボールはこけおどしだったが、最初の風魔法みたいのは地味に厄介だ。
大した風力ではなかったから、分かっていれば転ぶことはないとは思うが、さっきのが最大風力なのかは疑問だ。
あー、よく見ればピンクレスラー、背中に弓しょってる。
これはー、・・・詰んだか?
何だよ、このクソゲー。
どうせファンタジーで死ぬんなら魔王なんかと戦って派手に散りたい。
大規模魔法とかドーンと食らって死ぬなら痛みも少なそうだ。
って、・・・魔法?
この世界には魔法がある。
少なくとも酒飲みおやじは使っている。
じゃあオレにも使える???
いや、そんな馬鹿な。
あー、でも、馬鹿な話ばかりのような。
『火ーつけー』とか言ったら火が付くとか?
いやいや、旦那、思考が変ですぜ。
そんな簡単に火が付くなら、あの苦労は何だったのかと、・・・そういや、最後に唐突に火が付いたような、・・・。
あの時、どーやってたっけ?
気合で叫んだ、・・・だけ???
魔法が使えるとしてもマッチ程度じゃ、何の意味もない。
そう言えば酒飲みおやじは呪文みたいのを唱えていた。
真剣に聞いておくべきだった。
今更だが。
木切れの時には確か木の構成分子の活動を上げてとか、温度を保ってとか、空気中の酸素と反応させてとか、いろいろと無意味に考えていたような気がする。
ピンクレスラーの服に火がつけられるのなら面白いが、木切れは手元にあった。
自分で触っていた。
ピンクレスラーは一メートルぐらい離れているし、手で触れてもいない。
いや、・・・服に集中したらどうだろう。
服の繊維を構成する分子一つ一つの振動を活発化させて、周りの酸素の運動量も上げて、服の繊維と反応させて、・・・。
突然だった。
ピンクレスラーの服が燃え上がった。
服のどこが、ではない。
服の全てが一斉に火を噴いたのだ。
オレは叫んではいない。
言葉を発してすらいない。
頭で考えていただけだ。
それで炎が発生していた。
コレ、オレがやったのか?
ピンクレスラーが悲鳴を上げる。
剣を取り落とし、服をかきむしる。
だが、燃え上がる服を簡単に取り払うことなどできない。
皆があっけにとられている中、動いたのはオレだった。
そう、ここしかない。
立ち上がりざまにガリガリにタックルする。
バランスを崩したところを左手で膝を払う。
ガリガリはうつぶせ気味に倒れこんだ。
剣を奪おうとしたが、ガリガリもさすがに抵抗する。
背後でピンクレスラーが川に落ちる音がした。
落ちたのか、入ったのか分からないがマズイ。
火が消えたら反撃してくるかもしれない。
躊躇している場合ではない。
オレはガリガリの右肘を膝で押さえつけ、手首を思いきりひねった。
靱帯の破綻する音にガリガリの絶叫が重なる。
肘を抱えて転げまわるガリガリを放置して剣を拾ったオレは酒飲みおやじに向かった。
ファイアーボールが放たれる。
これは怖くない。
そのまま突っ込んだ。
案の定、ファイアーボールはオレの右肩上を通り越して背後で爆発した。
突進の勢いのまま剣を振り下ろす。
避けられた。
こいつ、意外と素早い。
剣道の要領で攻撃するが当たらない。
中学剣道では無理か。
スキを見てけりを入れる。
前蹴りが金的に入った。
酒飲みおやじがうずくまる。
勝った、そう思った途端、背中に衝撃が走った。
左肩甲骨に矢が刺さっている。
振り返るとピンクレスラーが弓を構えていた。
体中、火傷で痛々しいぐらいなのにタフな奴だ。
しかし、マズい。
また、形勢逆転だ。
こうなったら、酒飲みおやじを人質にとって、・・・振り返ると酒飲みおやじが剣を持っていた。
キャバクラが渡したらしい。
攻撃するつもりが攻撃されることになってしまった。
酒飲みおやじの剣術は大したことは無い。
オレがさばけるぐらいだ。
しかし、こちらは左手がうまく使えない。
どうしたらいい?
悩んでる暇なんてなかった。
再び矢が来た。
今度は右足だ。
動きの止まったオレの腹に酒飲みおやじの剣が突き刺さる。
オレはそのまま膝をついた。
腹には剣が半分以上刺さっている。
これ、致命傷じゃぁ?
冗談じゃない。
馬鹿野郎。
こんなのあるかよ!
せめてパンツ穿かせて死なせてくれよ!
「燃えろ! 全部、燃えちまえ!」
途端、火が付いた。
オレの視界にあったのは馬車だ。
馬車が荷台ごと燃え上がる。
繋がれていた馬が嘶きと共に俺の横を駆けて行く。
車輪まで燃えている馬車が馬の暴走に耐えられず、引きずられながら崩壊していく。
「ウソ!お金!ウマ!あたしの服!」
「何だ、何が起こった?
コイツの魔法なのか?
こんなの聞いたことねーぞ!」
キャバクラと酒飲み男が慌てる。
そこに背後から声がかかった。
「だ、旦那、そ、そ、そいつ、血、血が出てない」
四人の目が俺に集まる。
戸惑っているのはオレも同じだった。
矢が二本に剣が一本。
特に剣は腹から背中まで貫通している。
なのに痛みはさほどでもない。
いや、刺さった時は痛かった。
衝撃もあった。
だが、こんなでかい傷、普通は痛みでのたうち回っているはずだ。
そして何よりピンクレスラーが指摘した通り、傷から血が出ていない。
「なんてこった。
コイツ、闇人だ!」
ザワっとした動揺が広がったのが分かった。
「闇人だってぇ、嘘だろ、かなうはずねぇ」
「逃げろ、逃げるぞ」
気が付けばオレは一人だった。
突然、甲高い声が響いた。
「魔法を使えるようになったあなたに、ボーナス、タァァァァイィィィムゥ」
何か、変なの、出た。
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