第8話 人族国家

 皆さんこんにちは魔法神スフィアです。今日は他の皆さんが用事があるとのことで私がお送りします。


 今回覗くのは人族国家連合であるマルクス王国とウルフ帝国の会合です。


 まず人族国家連合とは、元々数十の人族国家からなっていた連合です。連合があることにより国同士は手を取り合い、人族は平和に暮らしていました。


 そんな中、連合の一国が突然軍事侵攻を開始しました。これを狼煙に人族の世は乱世に突入しました。


 争いは面白い具合にマルクスとウルフ以外が共倒れに。仲の良い2カ国は手を取り合い、弱った他国を武力により攻め、無事平和に支配(ともだち)になっていきました。


 マルクスとウルフが人族全てを平和に導きましたが、私たち神は争いの絶えない世界に強制的に作用するルールを定めました。


 ルールは五つあります。

 一、全ての民間人を戦争に巻き込んではならない。(戦争への参加は兵士のみ。民間人を召集して強制的に参加させることは禁止とする)

 一、争う時は、代表者同士で戦うこと。

 一、大規模に争う時は民間人のいない場所で争うこと

  なお、戦争に参加できる最大人数は必ず3000人までとする。

 一、死傷者が1000人出たら強制的に中止。

 一、いきなり戦争を仕掛けるのはダメ。事前に争う方法を決めること。


 この五つのルールは神の定めた法により強制的に適用される。

なお、基本的に争いになったときは当人同士のみで解決すること。作戦を考えたり武器の準備など、他者の協力を得る行為は禁止とする。法を破ったものが出た場合は神を敵に回すものだと心得よ。以上


ここまでが条項文となります。


 私たち神が見ている限りでも無関係の民間人が巻き込まれて命を落とすことが多くとても悲しかったです。なので、基本争いは当人同士で他人を巻き込まず解決することにしました。

国同士の争いで町以外の村等が巻き込まれることのないように最初の条項に組み込まれています。


 このルールは世界の基本として人外以外は強制的に作用するように世界を作り替えました。世界を作り替えることはこれが最後になることを望みます。


 現在は人族領はマルクスとウルフが支配しているので2カ国の王による会談で行われています。


 そんな二カ国の王、マッド・マルクス、54歳、既婚者、ふくよかな体型をしていて顔はイケメンの金髪おじさん。特技は人妻食い。


 ブラッドウルフは銀髪の野生身溢れる52歳のおじさんです。

この物語金髪多いなと思ったそこの君、銀髪キャラもちゃんと登場するのだよ。ふっふっふっふぅ。侮るなかれ(棒読)


(と作者の用意した人物紹介のカンペを完璧に読んでくれるスフィアさん)


 会合は、半年に一度交代で両国の首都で行われています。今回はマルクス王国首都ミスリで開催です。


 会議の司会進行役は何と皆さんご存知……あの……人族最高戦力である転生最強勇者!!我らがカイトウです!


 カイトウと名前は手癖が悪そうに聞こえますが、〇〇○3世のように盗むのは得意ではないです。

 

 ザ中間管理職のようなポジションを担っています。


 世界のバランスも考えて行動してくれるので私たちもとても感謝しています。


 現在、会議場は2人の王による緊張した空気が場を支配する人族国家連合の会合……いざ……開幕!!

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