第6話 神々の戦い

さあさあ、第88回ゴッド・ウォーがここに開幕


張った張った。

ひっが〜し〜!!

なぜか神と邪竜以外にはモテる見た目仙人中身は優しいチャラ男

愛の戦士!!創造神ノア!!


に〜し〜!!

自身より年下の美しい邪竜ハクを敬愛しお姉さまと呼ぶ

見た目10代!中身はお年を召す見た目詐欺!

慈愛の女神エリーゼ


さぁ!どちらが勝つかぁ!


ちなみに、ゴッド・ウォーとは

たまに喧嘩になる神たちによる戦い

(それをちょっとかっこよく呼んでいるだけ)

記念すべき最初の戦いはノアとエリーゼによるものだった

きっかけは何も思い浮かばない作者です

らいによってアイアンクローで黙らされる


「1番戦ってる間柄だけどどうなると思う?

 前回はエリーゼが勝ってたけど」


「そうですね

 いつも予想外な終わり方をするのでわかりませんが・・・

神の中で一番強いのは怒った時のエリーゼですので

 今回もエリーゼが勝つと思います」


「僕は戦いの後の魔力さえ食べられれば良いや

 とっても美味しいんだよねぇ♪」


と言うのがライ、スフィア、バクの見解である


1人だけ食べることしか考えていないが

さぁ、両選手意気込みやいかに!

「バクさんの美しい姿が拝めなくなりそうになった罪を

 その身に教えてやる!」

と抜刀の構えをとるノア選手


神速の如き速さでエリーゼに迫り

刀を一閃下方から袈裟懸けに切り掛かる

体の軸がぶれることなく脱力からくる刀の加速

力を込めるは人差し指

それはもう美しい抜刀である


それを難なく左のダッキングでかわし左のボディーを放つ

エリーゼのボディーは突き上げるようにみぞおちを狙う


その攻撃を左側前に倒れて避ける

それを見越したエリーゼは魔力を操作し

瞬時に半径Iメートルに電流を流す


その範囲からなんとか前転して脱出する

魔法の威力はドラゴンを一撃で滅ぼせるほどだったが

流石は神である

少し食らってしまったがまだピンピンしている


一息の間の攻防は続く


今度はエリーゼから仕掛ける

周囲1キロのメテオを放つ

その影に隠れて魔力を腕に溜め

瞬時に魔王を吹き飛ばす威力の攻撃を準備する


ノアがメテオを斬り飛ばすと同時に死角から

エリーゼが現れ、拳を放つ


その拳をノアは水のように滑らかに回転し避け

エリーゼの背後を取る


エリーゼの背後を取ったノアが上段から刀を振り下ろす

誰もがノアが勝ったかに思った


だが、ノアの背後では

エリーゼが仕組んだ時間差で発動する火球が飛んできていた

ノアの背後を取るように発動した火球がノアに当たるのと上段から振り下ろされた斬撃が当たるのは同時だった


お互いに吹き飛ぶノアとエリーゼ


2人は結界に当たり気を失う


2人の戦いを見た他の神達は


「これまでの戦いの中でも凄いのはあったけど流石エリーゼ

 攻撃を交わされた後のことも考えて魔法を仕込んでおくんだから

 怒っていても頭は冷静だよな

 普段はとても残念なのに」


「我々の中で1番強い理由がそこですよね

 慈愛の女神なのに戦いってなると1番頼もしいですよね」

と戦いの感想を言い合うライとスフィア


「うわぁ、美味しくて口溶けの良い魔力ばかりだ

 まだまだ頂きます」

と食べることに夢中になるバク


ゴッドウォーは、大体いつも一息の間に終わってしまう


神々の戦いなのに規模が小さくない?と感じる人もいると思うが、神たちはその気になれば世界一つを滅ぼすくらい簡単にできる

しないのは世界を管理する上で魔力を使っているから

必要最低限しか使えない


現にノアは刀による戦いしかしていないし

エリーゼの魔法の威力も本来のものからしてみれば小石程度のもの

それでもこれだけの戦いをするんだから

ふざけていても世界の管理者たる実力はちゃんとしている


話している間にノアとエリーゼが目を覚ます

むくっと起き上がる2人


空気が重い

肌を指すようにピリピリとした緊迫感のある空気

第二ラウンドに突入してしまうのかぁ!!


次回、乞うご期待

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