第4話 こんにちは。異世界ニュースのお時間です。

 こんにちわ、ニュース異世界のお時間です。アナウンサーのノアとエリーゼです。コメンテーターの作者さんです。料理研究家のライさんです。魔法マニア・スフィアさんです。本日はこのメンバーでお届けします。


 最初に速報です。魔の森で何か武器の実験が行われていると情報が入ってきました。現場と中継がつながっています。現場の作者さん。


「は〜い!……現場の作者です。魔の森からお届けします。

こちらの情報では亜人の街スカイ近くの湖畔にて、あの白金の邪竜で有名なハクさんが、新たな実験のお披露目会をしていたとのことです。キャメラが捉えた限りでは剣らしきものを数人のお爺さん達と見せ合っていた映像が撮れました。

現在は剣の性能を試すため北西にある雪山に向かった模様です。現場からは以上です」


 わかりました 引き続き取材をお願いします。


 いや、驚きましたね。あのハクさんが新たな武器を作っていたとは、コメンテーターの作者さんはどう思われますか?


「そうですね。ハクさんと一緒に映っていたお爺さんたちは、ハクさんと一緒に亜人の街「スカイ」を作ったドワーフの方達とお見受けします。そんな優秀な技術者たちが集まって、どんな剣を作っているのか気になりますね」


そうですね。わたくしノアからしますと映像に映ったハクさんが美しすぎて、突撃!?隣の実験現場?!!をしてしまいそうになりました。


「そうですよね。ハクさんは私からしても美しすぎます。あの美しさはエリーゼさんを超えてる?と思うのですが……どうですか?」

「そうなんですよ!! お姉さまはこの世で1番美しくて気高い方なのでみじんこの私と比べるなんて恐れ多いです。ああ〜、今日もお姉さまは美しいわ!ふひっ! 涎が止まらない」


 そんな収集がつかない状況に困り果てるスタッフ一同。もうダメだと諦めるスタッフ一同。神はいないのかと思うスタッフ一同(目の前にいる人たちが残念なことに神たちです)


に対してひとすじの光が差し込む。


そう!!読者の味方であるライとスフィアです。


「誰が料理研究家だ!俺は技能神のライだ」


「私も魔法マニアなどという魔法のオタクではなく

 正真正銘の魔法の神スフィアです!!」


と読者が期待していたツッコミがされることは無く自分達の紹介のされ方にキレて、それぞれ必殺技を叩き込む。


「ラリアット!!」

「メテオ!!」


 出演者ごとスタジオが吹き飛ぶ。


 完全に収集がつかなくなったところで、作者のお遊びに付き合ってくれてありがとうございます。


 ここからはまじめに本編です。ナレーションは作者が担当します。心配ご無用、拙者は真面目が取り柄ゆえ。それでは、本編スターティン。


 ロングソードの性能実験のため雪山に向かったハク一行は、早速雪山に到着後、試し切りを行なってゆく


 まじめにナレーション頑張っているでしょ!作者偉い!!


「よおし!まずはわしからじゃ!性能の差に絶望するんじゃねぇぞ!」とドラがロングソードを構える。


 試し切りに使うのは2000メートル級の雪山。そのくらい切ないでどうすると皆の意見が一致した。


 ドラはむうん!と縦に一振り

「まあ、こんなもんじゃろう」とドラが言うと雪山が1つ、縦にぱっかん!!と川から拾って来た桃をお爺さんが斧で縦に割った様に綺麗に割れた。


「まだまだじゃな……剣は良いが、掛け声が悪いんじゃ!! なんじゃ……むうん……とは。本当の掛け声とはこういうものじゃ……ふん!!」とドラと同じように山を縦に割るドア


「だっはっはっは……なんじゃドア……ドラと一緒じゃねえか! 掛け声ってのはこうやるんじゃ……はあ!!!」と勢いはいいが同じ結果に終わる……ドム。


また同じようなセリフをはき、「しゃあ!!」「オラァ!!」

と同じ結果に終わるドッグとドドド。


はっきりと言って5人に差は無いのだが、「ふっ、わしの方が切れているな」とドラが一言。


 それをきっかけに「わしの方が切れている」「わしの方が5センチ大きい山を切った」「わしの掛け声の方が気合が入っておった」

と同じ姿、同じ声で喧嘩を始める。


そんな5人を黙らせる存在がいた。


そう!! 我らがヒロイン、白金の邪竜ハクさんです。


「ふぅぅ」と息を発しただけで、5000メートル級の山を切ってしまうハクさん。さすがハクさん。世界最強は伊達ではない。本気になれば大陸を切ることだってできる。


 その結果を見て5人は負けたと落ち込んで静かになる


 5人が切った山も2000メートルはあるので、その気になれば一人で街一つを落とすことなんて容易い。


 普通のドワーフでこの戦闘力があるから十分だと思うが、6人が目指しているのは星を切る一振りである。


 負けはしたが、落ち込んではいられない!!目標はまだまだ遠い。6人の次なる目標は大陸を真っ二つにする事になった。

新たな目標に向かって突き進む6人。


 この6人には、人がゴミのようだという気持ちはさらさらない。ドワーフ達は確かに奴隷として虐げられていたので、街ができた当初は恨みを持っていた。だが、今はそんな気持ちさらさらない。


 ただ純粋に実験が楽しいから。そんな武器が作ってみたいから。

最終的にそんな武器作れるわしカッコイイとしか考えていない。


 実験結果に一応の満足感を抱きながら街に帰る一同。もちろん切った山はそのままだ。


 一連の性能実験を見てライとスフィアは、「切った山くらい元に戻していけよ!」と声を出してしまった。


 ノアは「さすがハクさんだ。剣を振る姿も美しい」


 エリーゼはお姉さまのあまりに美しすぎる勇姿を見て卒倒「はぁはぁ」と気持ち悪い息を吐く。そこに美しくて気高いと人から信じられている慈愛の女神の姿はどこにも無い。こんな女神もいていいよね(笑)


 バクはお腹いっぱいケーキを食べて熟睡中。


 ライとスフィアはハクの暴走をどうするのか?

 次回神達による世界会議。


 つえ〜奴がいっぱいで作者わくわくすっぞ‼︎

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