第3話邪竜ハクとドワーフ
魔物の森上空にある亜人種の街「スカイ」
数年前に出来てから魔の森に逃げてくる亜人たち全てを保護し続けている。
今では人口が200人をちょっと超えた。
その町の下には6キロほどの湖が広がっている。
街の生活排水を魔法で綺麗にして湖に流している。
生成した水は街にある水路で各家を通り町の下にある湖まで流れる。
街ができたばかりの頃に生活排水はどうするのかと問題になり森の地面をくり抜き上空に浮かせた街の跡地を利用してできた湖。
そんな湖のほとりで、一匹の邪竜と5人のドワーフが剣を見せ合っていた。
なぜ湖のほとりかと言うと最初は街の中に研究施設を作ろうとした。だが、実験失敗で爆発が起こり街が壊れたらどうすると言う
住民の意見により街の外に作ることになった。
最初は5人と一匹が抵抗して、防音の魔法の使用などを提案したが命運つき湖のほとりに追いやられる一匹と5人。
だが一匹と5人は諦めない。
町の中で最高の実験施設が作れないのならここで作ってしまえば良いと、この世界では考えられない全自動のゴーレムを作り自分達の研究施設を作ってしまう。
研究施設ができてからは、何か最高にイカス実験をしたいという話になり、まずは自分達の得意な剣を作る事にした。
やるからには世界最高の剣を作る事にした。現在の最もイカス剣は勇者の使う聖剣「スパッツ」使い手にもよるが一般人が使っても小高い山を切る事ができる。勇者が使えば二千メートル級の山を切れる。
まずは、聖剣よりすごい剣を打ち、最終目標は星を一刀両断できる剣を作る事になった。
夢は大きい方がロマンがあるから物凄くでっかく!!
彼らの心は少年のようにまっすぐ。
そんな恐ろしい研究の発表を湖のほとりでやっている。
まずはドワーフのドラから。
ドラと他のこれから紹介するドワーフ達は街を邪龍と一緒に作った技術者達。年はみんな200歳ほど。腕は世界最高峰である。
なんで人間達が脱走を許したのか全く謎である
ドラが作った剣はロングソードで、火の魔力が付与されている。
魔力を流せば剣が熱を帯び、切ったものを燃やし尽くす。他に、火の魔力による身体強化で、使い手の身体能力を爆発的に底上げする。
シンプルが1番と、単純に剣と使用者を強化する仕組みで作ってみた。「ほう、さすがドラだ。中々の剣だが……俺の作った剣には及ばないな!!」と他の4人と一匹がはもる。
「何を言っとんじゃ。わしの剣が最高に決まっておろう」とはドラの反論。
他の4人はドム、ドア、ドッグ、ドマという
皆で言い合っているが皆思考回路は似ていて、同じ機能を持つロングソードを作っていた 。脳筋軍団です。
試し切りをするために魔の森西北にある雪山に行くことにした。
ハクが人型からドラゴンに戻り、羽ばたけば一瞬で着く。
発明品の出来について自分が1番良いかと喧嘩はするが、6人で一緒に行動するのだから仲の良いことだ。
面倒だからハクも人として数えます
ハクの全長は三十メートル程の西洋風のドラゴン。
翼を広げると横幅は40メートルほどある。なので5人くらい余裕で乗れる。
人型時は170センチの白金髪のすらりとした美女になる雰囲気は無口だときついイメージを持たれるが、本来は豪快に笑ったり喜怒哀楽がはっきりしている。
最初はその美しさに見惚れるが一緒にいると、その接しやすさに美しいと感じなくなるという魔法が使える
だが、森のモンスターたちは、その実力を知っているのであまり接しようとするものは、少なかったので亜人たちと接するようになり更に明るくなった。
特に、実験をする楽しさに目覚めてからは、5人のドワーフと仲がよくおっさん化が進んできている。
次回は雪山での試し切りをリポートします。
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