あきは胸が苦しくなる病気を発症しているらしい

このお話は僕があきのお家に住まわせてもらって最初の頃のお話。



月曜日は本当は学校の筈なんだけ何か梅原さんが僕の身体の状態が良くないと言って学校に僕の診断書を提出して僕は1ヶ月休学する事になったらしい…。


「あきは学校に行かなくて大丈夫なの?」と僕が聞いたらあきは


「あーちゃんは僕があーちゃんを一人家に置いて学校に行くクソだと思ってたのー!!?あーちゃん僕は悲しいよ!僕はあーちゃんとしか学校に行かないよ!だから僕もあーちゃんと一緒に学校休む!」


「え、いや、でも授業日数とかもあるし…お勉強だって分からなくなっちゃうよ?」


「大丈夫だよ!僕勉強得意だから高校の範囲なんてとっくに習得済みだよ!それに僕も休学だから大丈夫だよ!この間あーちゃんの学校は中間テストだったんでしょ?だったらこの1ヶ月はテストもないし家で勉強すれば大丈夫だよ!」


「そ、そうなの、かな?…それよりあきも休学なの?」


「そうだよ!これでずっとあーちゃんと一緒に居られるね!」


「あきも何処か具合が悪いの?大丈夫?」


「実は心の病で最近はしょっちゅう胸が苦しいんだよ。それで、学校は休学で良いってことになったんだよ!」 


「あ、あき、お胸が苦しいの!?だ、大丈夫?!ど、どうしよう!」


「う、梅原さんに診てもらわないと!」アセアセッ


「あーちゃんがほっぺにチューしてくれたら治るかもしれない」


「そ、そんなことで治るの?」


「これはあーちゃんにしかできないことなんだよ!」


「そ、そうなの?」


「そーだよ!うっ胸が苦しい!!」


「あ、あき!え、と、え~と、…チュッ…どう治った?」コテッ


首を傾げながら綾は秋人に上目遣いで尋ねた…。


「グハッ!!!」


案の定秋人の胸の苦しみは治る事はなかった…。


「あ、あき!!く、苦しいの?!ど、どうして?!」


「いや、大丈夫…すごい効き目だったよ…もう僕の心臓止まりそうだよ…。」


「え、そんな!ど、どうしたら!」


綾はどうしたら秋人の胸の苦しみを取る事ができるのか悩みに悩んだ…結果純粋すぎる綾が取った行動は…チュッチュっ


……右頬と左頬の2回キスだった…結果



「グハッ…!!…グハッ!!!!…ガクンッ」


…先程の倍異常のダメージを負って膝から崩れ落ちた秋人であった。


…つまり秋人の胸の苦しみが取れる日は一生来ない…。


「あ、え!?これでもダメなの?!ど、どうしたら?!」オロオロッ


「くっ、あーちゃんどうして両頬にキスをしてくれたの…?」


「え、と、あきがほっぺにチュッーしてくれたら治るって言ってたからほっぺに僕チュッーしたんだけど僕両方のほっぺにチュッーしなかったから秋が余計に苦しくなっちゃったのかなって思ったの…。」


「ご、ごめんね…僕じゃ治せなかったみたい…。」ウルウルッ


「ほ、ほら見てあーちゃん僕すっごく元気になったよ!!」


「…ほ、本当?」


「うん、本当!ありがとうあーちゃん!また、僕の胸が苦しくなったらチュッしてくれる?」


「うん!僕、あきには元気でいてほしいから!僕頑張るよ!」


後日その二人の謎のイチャイチャを見させられていた男は秋人様

を強制的に学校に連れて行こうとしたとか、しなかったとか…。



「ま、僕の胸の苦しみはあーちゃん限定だしね!僕はあーちゃんを見ているだけで胸が苦しくなるからね!おまけに僕の休学はまぁ、ゴリ押しだよね!…これも愛の力故だよ!僕の目に入らないところにあーちゃんがいるだなんて僕は耐えられないよ…ふふっこれが愛か…。」


「ずいぶん変わった愛ですね…ボソッ(ただの変態では…。)拓海なんか言った?」


「いいえ、何も…」


チャンチャン♪



終わり


























  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

嫌われ者の僕は一度でいいから愛されたい。 〜醜いはずの僕が可愛い?そんな事ないと思います。 紅月 @ponchan1667

★で称える

この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。

フォローしてこの作品の続きを読もう

この小説のおすすめレビューを見る

この小説のタグ