第15話あーちゃんの初体験

「5日間もうちに泊まるの?」


「そうよ!折角こっちに来れたのに別々なんて嫌よ!」  


「それに私は綾ちゃんに会いたくて来たんですからね。それにしても凄く可愛らしいわ!綾ちゃん!抱きついても良いかしら?」


「え、あ、はい…ど、どうぞ」


「えいっ!」ギュッー


「うわっ」


あきがギュッーってしてくれた時は力強くて何があっても絶対に守ってくれる様な感じだったけど秋のお母さんのギュッーは秋より全然力が弱いのに何か、優しいものに包まれている様な感じがする…。


ギュッーでされる側の人は手をどうすれば良いんだろう?

お母さんみたいに背中に腕を回せば良いのかな?


そ~と…ギュッ


「「?!」」


「まぁ、綾ちゃん!」


ビクッ…やっぱり違ったの!?


「母さんずるい!!あーちゃん僕にもギュッてやって!」


「綾ちゃんが私のこと抱きしめてくれたわ!」


あ、あってたのかな?


「さぁ、あーちゃん次は僕にギュッーてしてほしいな!」


「あら、まだ綾ちゃんは私とギュッーてするのよ!」


「ふふふっ」


「僕お母さんにギュッでしたもらった事無かったから、嬉しい…。」


「「グッ」」


「これからは沢山してあげるからね!!」


「いや、するのは僕だから!」


「こらこら、綾くんが可愛いのは分かったからそろそろ席に座りなさい」


「そうね…折角つくってくれたおかしがもったいないわね!」


「綾くん此方においで」


「?…はい?」トテトテッ


「ヨイショッ」


「えっ?」


僕があきのお父さんに呼ばれてお父さんが座っているソファーの前まで行ったらあきのお父さんに脇の下な手を入れられて持ち上げられて気付いたらあきのお父さんに足の上に背中を向けて座っていた。


「あらあら、あなたったら笑笑」


「と、父さん!」


「さっきはずっと綾くんと遊んでいたのだから良いじゃないか。」


「私も綾くんを可愛がりたい!」


「貴方、子供とか可愛いものが大好きだからね笑笑」


「こんなに可愛いのに愛でない訳がないだろう!」ナデコナデコ


え、なんか僕頭撫でられてる!?


今までは頭を触られる時は殴られる時だったから嫌だったけどあきのお父さんのなでなではすごく優しく気持ちいい。


スリスリ「ふふっ」


「綾くんは本当に可愛い…天然記念物だね」


「あきくん。私のことは是非パパと呼んでくれて構わないよ。」


「えーずるいわじゃあ私はママでお願い!」


「あ、いえ、下の名前で呼ばれてもらいます。」


「「残念(だ)(ね)」」


「今日と明日は休日だから家でゆっくりしようか。」


「そうね!綾ちゃん5日間よろしくね!」


「はい…よ、よろしくお願いします。」






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