第6話 衝撃

5月某日

今日も彩葉の部活に付き合っていた。

私は基本見学なのだがたまにお手伝いをさせてもらっている。 

剣道のことは何もわからないけど先輩方は良くしてくれるし楽しい。


そんな感じで先輩と話していると、

「めーいちゃーん!!」「ゴフッ!」

後ろから彩葉が突っ込んできた。

「何でいつも後ろからつっこんでくるの?!」

「えへへ、つい....」

「倒れたらどうするの!?先輩にぶつかるところだったよ?」

「そういえばめいちゃん4月の頃は倒れてたのに倒れなくなったね!」

「まぁ慣れたし....じゃなくて!」

こんな会話をしていると後ろで先輩達が笑っている。

いや、笑って無いで注意してくださいよ、あなたの後輩猪になってますよ?

「まぁまぁ、彩葉も加減してると思うしそれに、あの子あなたがいないともっと静かなのよ」

「へ?」「ちょっとせんぱい!?」

意外だてっきり誰振りかまわずちょっかいを出してるもんだと思ってたのに。

「う〜///だって他に体当たりできる人いないんだもん」

恥ずかしがることかな?ていうか恥ずかしいならしなければいいのに。

「ふふ、ねぇもしよかったら紺野さんさえよかったら剣道部に入らない?紺野さんなら」

「え?」

「さんせーい!ねぇ、マネージャーでいいから入らない?」

「う、うーん」

突然の提案に悩んでいると

「女子が増えるのなら大さんさーい!」

「紺野さん入るの!?」

「やめろバカども、困ってんだろ」

後ろにいた男子部員達も反応し始めた。

「ね?マネージャーでもいいから考えてくれると嬉しいな」

「は、はい」


それから部活が終わり、彩葉の準備が終わるまで校門に一人で待って今日のことを考えていた。

まさか自分が部活に誘われるとは思ってもみなかった。

元々運動が苦手なわけでも無いし彩葉がいるなら入ってみたい気持ちもある。

でも....

「やっほー!」「ゔっ」

またこの子は!

「大丈夫?難しい顔してたけど」

鋭い。どうして普段はあんなにふわふわしてるのにこう言う時は鋭いんだ。

「別に、何とも無いよ。大丈夫」

「本当?部活の事はそんなに深く悩まなくて大丈夫だよ。他にやりたい事があるならそっち優先でいいし」 

「うん」

そう言って私たちは帰路についた。




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