第3話 入学式
自分のクラスの教室に入り、自分の席について少しすると大勢の人と共に彩葉が教室に入ってきた。
その大勢のグループが入ってきただけで教室全体が賑やかになり、さっきまでの緊迫した空気が明るくなったのが私にも分かった。
そして彩葉は教室に入るなり私を指差しこちらに走ってきた。
「めいちゃんはっけ〜」
が
「おーい早く席に着けー」
ちょうどよく担任の先生が入ってきたため彩葉の発言は遮られた、何か言いたげなまま自分の席に戻っていった。
それから入学式が終わり、教室で担任の先生からのお話があり、無事にその日は解散となった....のだが。
なんと彩葉はが私の席の方に突っ走ってきたのだ。
「めいちゃん同じクラスだね!良かったら友達になってくれない?」
「う、うん別に良いよ」
どうも彩葉といると調子が狂う。
それにやっぱり彩葉にだけ色がある。
「じゃあ早速一緒に帰らない?」
「私はいいけど」
「やった!」
それから一緒に帰っているといろんなことを聞かれた。
入りたい部活のことや出身中学の話、好きな食べ物の話などいろんなことを話した。
どんなに私がつまらないことを言っても楽しそうにしてくれるから私も心置きなく会話できた。
「じゃあまた明日!」
「うん!また明日」
気がつけば私の最寄り駅まで来て別れの時間になっていた。本当に楽しい時間だった、明日もこんな日ならいいなぁと思いながら私は鮮やかなピンク色の桜が舞う改札を出た。
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