第4話ー② 祖母とは
気が遠くなるほどの青空。
ソウタは亡き祖母との会話をぼんやり思い起こす。
ソウタの記憶の中では今でも、
彼女は朝から晩まで喋り続けている。
祖母は
彼女の繰り広げる冒険談はまるで手を繋ぎながら世界を駆け走るかのような臨場感があった。
きっとその時の
「エリーは私にこう言ったのさ。だけど私は頭を抱えた。ソウタは、彼がどうして私にこんなことを言ったのか分かるかい?」
「んー…んーと、ばあちゃんがさ、エリーさんの友達に、に、似てたのかなぁ?」
ソウタがしっかり答えを出せた時は決まって、
祖母は「なるほどねぇ」と遠い目をした。
☆
ソウタは昨日からろくに寝ることができなかった。
無論、寝不足の原因は昨日の出来事であり、頭にぴたりと張り付き離さない。
「珍しいな」
今は2人1組みでストレッチをしている。
ここは連合立第一軍学園。
三領域連合会が運営する軍事機関であり、
ソウタは陸上課の早朝演習に参加している。
「ん?」
「お前が朝練に参加するの。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます