第3話-② カッパ総監とライラ後半戦
「何だと?」
ヘデンが
ヘデンはメラナの説明に集中しようとするが、
ギャーギャー
ヘデンは、ライラのおでこに手を押し当て、ライラをどかそうとするが、それは悪手だった。
「もー踏んだり蹴ったり。今夜時間とれー」
メラナは電話口で破壊音を聞いた。
「しんっじらんない!おでこを触るなんて!この変態ガッパが!」
続けてライラの金切り声。
そしてブッと電話が切れてしまった。
ライラは
巨人族といっても
そして巨人族に共通するのは
ライラは図らずも
ヘデンが投げ出された先には書棚が鎮座していて、ぱっくり破壊、極め付けにはヘデンお気に入りの時計もゴトンの鈍い音ともに床に打ち付けられ、壊れてしまった。
(よせばいいのに…)
メラナは呆れていた。
当然メラナには現場の様子を知るよしもないが、おそらくライラがヘデンに何かしらの攻撃をしたため、電話線が断線したのだろう。
メラナは用件を文面で送るため、メールを打ち込み始める。
手を出したライラがもちろん悪いのだが、ヘデンにも
ヘデンは人望もあり信頼できるが、わざわざ電話帳の名前を「カッパ総監」に書き換える程度には嫌なヤツだ。
するとヘデンから折り返しがかかってくる。
メラナは少し迷ったが応答することにした。
明らかに不機嫌な低い声が聞こえてくる。
「8時だ。遅れずに来い」
「…はい」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます