第2話-⑤ 87番
階段には、救急箱を
メラナの戦闘の
殺気が
「司令!」
メラナはにこやかに
「ひとまず終わった。ここで指揮をとる。セティは監視対象87について」
「87?」
セティが
メラナはソウタに向かって呼びかける。
「学生くーん!生きてるー?もういいよ!」
ソウタはその声でようやく我に帰った。
「ん!…ごほごほ!っごほ…」
ソウタは
殺気は解かれたが、まだ震えが止まらない。
「!!」
セティはソウタの姿を見て目を見開いた。
「セティ、早く」
「っはい!」
セティは救急箱を
「ゆっくり息を吸ってください。もう安全ですよ。…どこか痛むところは?」
セティもまた可愛らしい女の子だった。
巻き貝のような
セティは小さな手でソウタの背中を優しくさする。
「…どこも…ないです」
セティはニカっと笑顔を見せながら答える。
「無事で何よりです。先輩方がすぐに終わらせますからもう少し待っててくださいねっ」
セティはメラナに視線を向けた。
メラナは短く
セティはメラナに
そしてセティがクルッと振り敬礼をした。
「こんにちは!三領域連合警察隊です。あそこにいるのはメラナ。…普段は優しいんですよ?」
ソウタも慌てて敬礼をする。
セティは少し意外そうに見ていたが、ニコッと笑い手を差し出した。
「私はセティと言います。セティって呼んでください!」
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