第14話 やきもち

 四人でパーティーを組みステータスを確認する。各種設定を行い、各メンバーのアビリティも表示されるようになった。


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 名 前:ジェイド

 職 業ジョブ:暗黒皇帝リゲル

 レベル:23

 魔術レベル:1


 ステータス

 体 力HP:700

 魔 力MP:480

 筋 力:400

 攻撃力:290

 魔攻力:460

 防御力:180

 素早さ: 95

 知 性:620

 魅 力:180


 スキル

 【暗黒神】

 【火球】【爆炎地獄】【雷撃】【雷槍】【龍雷撃】【氷槍】【砂嵐】【風刃】【腐敗】

 【抵抗】【反射】【隠密】【魔法防御】

 【鑑定】【探索】【飛行】【転移】【奴隷契約】


 専用武器:五大原初魔宝玉アルティマオーブ・イビル

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 名 前:ミウ

 職 業ジョブ:聖天総大神皇スピカ

 レベル:22

 神官レベル:1


 ステータス

 体 力HP:410

 魔 力MP:550

 筋 力:330

 攻撃力:180

 魔攻力:220

 防御力:110

 素早さ:100

 知 性:550

 魅 力:380


 スキル

 【聖天神皇】

 【神聖光】【神聖光線】【神聖雷光】

 【探索妨害】【鑑定妨害】【物理防御】【魔法防御】【呪い防御】【物理反射】【魔法反射】【魔法妨害】

 【治癒ヒール】【範囲治癒エリアヒール】【解呪】【高位治癒ハイヒール】【状態異常回復】【高位神聖治癒セイクリッド・ハイヒール】【高位神聖範囲治癒セイクリッド・エリアハイヒール】【高位神聖復活セイクリッド・リザレクション

 【鑑定】【探索】


 専用武器:聖天神戦棍パール・ミョルニル

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 名 前:ベルゼビュートララアドラメラク

 職 業ジョブ:極大魔導王シリウス

 レベル:25

 魔術レベル:1


 ステータス

 体 力HP:320

 魔 力MP:860

 筋 力:180

 攻撃力:110

 魔攻力:550

 防御力:110

 素早さ: 80

 知 性:710

 魅 力:400


 スキル

 【魔導王】

 【火球】【火嵐】【爆雷】【地獄の業火】【雷撃】【龍雷撃】【重質量衝撃】【爆発】【重爆発】【多重爆発】

 【抵抗】【反射】【隠密】【鑑定妨害】【魔法防御】【魔力上昇】【能力向上】

 【鑑定】【探索】【飛行】【転移】


 専用武器:超位深淵魔法双頭杖ケーリュケイオンアダマンティス

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 名 前:ミーニャ

 職 業ジョブ:エッチ奴隷

 レベル:3


 ステータス

 体 力HP: 50

 魔 力MP: 10

 筋 力: 25

 攻撃力: 20

 魔攻力: 10

 防御力: 20

 素早さ: 55

 知 性: 80

 魅 力:110


 スキル

 【探索】【開錠】【罠解除】【ご奉仕】

 ――――――――――――



「おおっ、全員のステータス画面が一覧に。これは便利だ。今まで何をやっていたのやらと言った感じだな」


「これなら連携も上手く行きそうですよね」


 ミウが俺の発言に賛同する。ただ、ミウの連携は怪しいところだが。


「くくくっ、我に感謝するが良い」


 ララは相変わらずノリノリだ。


「ところでミーニャの職業がエッチ奴隷になっているのだが……」


「フニャーっ、どういうことです? ミーニャには見えないです」


 ミーニャの尻尾がピンと立っている。


「この世界の人間にはステータス画面は見えないのか。まあ、元はゲーム画面だしな」


(ミーニャは獣人族として平均的なアビリティなんだろうか。でも、七星神の俺たちは強い能力を持っているし、このパーティーなら異世界でもやっていけそうだぞ)


「しかし、ミーニャは俺たちが異世界人だと聞いても驚かないんだな?」


「この世界には色んな種族がいるです。魔族や神族と比べたら異世界人は普通です」


「そういう考えなんだ……」


 ミーニャと話していると、ララがドヤ顔で迫ってきた。


「ど、どうだ、わ、我は役に立つだろ……ふっ、ふひっ、見直したか?」


 若干フヒッてるララが妙に近い。俺の顔に吐息がかかりそうなほど近付いている。キスされるんじゃないかと誤解してしまいそうだ。


「う、うん、ララ……何か近くない?」

「そ、そうか? ふ、普通だぞっ」


(いや、普通じゃないだろ。一晩一緒に寝たから心の距離も近づいたのか?)


 そんなはずはないだろう。


(まあ、仲良くなれたのなら良しとするか。でも、ララの超美人の顔で迫られるとドキドキしてしまうのだが。若干キモい感じなのがストッパーになっているから良いけど)


「むっすぅぅぅぅーっ!」


 視界の端に怒った顔のミウが映った。さっきより更に怒っているように見える。


「あの……ミウ、やっぱり怒ってるよね?」

「べつにぃ、怒ってませんけどぉ」


 絶対に怒ってるだろ。頬を膨らませてプリプリ怒った表情をしているし。問題なのは、怒った顔も可愛いところだ。


「どうせ私はララさんのように美人じゃないですし、役に立たないポンコツ娘ですから……」


(ええっ! そこ? 俺とララの仲に妬いてると思ったら、怒ってるのはそこだったのか? やっぱり誤解しなくて良かった。ミウが俺に気があると勘違いするところだったぞ)


 しかしパーティーメンバーの連携が悪いのはダメだ。俺はミウに声をかけた。


「違うよ。ミウは役に立ってるって。パーティーには絶対必要で貴重なヒーラーなんだから。しかも高位のリザレクションも使える優秀な神官でしょ。そ、それに……かっ、可愛いと思うよ」


「ええっ! か、かわ……かわいいだなんて照れちゃいます。そうですか、私って必要なんですね。えへへっ、もぉ、ジェイドさんったらぁ」


 さっきまでとは見違えるほどフニャフニャになって喜ぶミウ。ちょっと、いやだいぶチョロ過ぎではないだろうか?


「うん、必要必要」

「ふにゃぁ~えへへへぇ、嬉しいですぅ」


(この娘、大丈夫か? いくらなんでもチョロ過ぎだろ。悪い男に騙されそうで心配になってくるぜ。とりあえず、これからもヒーラーとして頑張ってもらいたいから頭でも撫でとくか)


 なでなでなで――


「はうぅ~っ」


 ミウは体をクネクネさせて喜んでいる。一緒に巨乳がぷるぷる動くのが刺激的だ。


「んんんんん~~~~っ!」


 ふとララに視線を移すと、変な顔して唸っていた。


「ララ、どうしたの?」

「どうもしておらん!」

「ええっ、あの……怒ってる?」

「ふんっ、爆ぜろっ!」


 今度はララの機嫌が悪くなってしまった。


「御主人も大変ですね……」


 横からミーニャが話しかけてきた。


「えっ、何のこと?」

「分からないならいいです。鈍感御主人」

「へっ?」



 そして、実際に戦闘をしてみることになった。実戦は重要だ。


 戦闘向きじゃないミーニャを後方に下げ、前衛が俺で後衛にララの魔法援護とミウの支援魔法である。


 森の奥まで行き、少しレベルの高いモンスターを刈るのだ。これで連携の確認とレベル上げをする。


「よし、行くぞ!」

「ジェイドよ、HPやMP値に気をつけるのだ」

「おう!」


 突撃する俺にララが声をかけてきた。


 この世界で最強の存在。特別に一定の干渉権や管理者権限システム・アドミニストレータを持つ者として転生した七星神。その内の三人が最強のパーティーを組んだのだ。誰にも負けるわけがない。


 と、思うじゃん――――


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