【オマケ】高木と東雲の会話

「高木君?大丈夫ですか?」


「……正直、恐ろしいです。ここに来るまではなんとかなるだろうと思っていたけど、奴の霊気を肌で感じる今、怖くてたまらない。東雲さんは?」


「顔には出していませんが、私も怖いですよ。手の震えが止まりません。何度も除霊を行ってもこの雰囲気には慣れませんね」


 東雲はそう言うと、震えた手を高木の頬に当てた。震えは止まっていた。


「大丈夫。あなたも、あなたが使役している『妖狐』も、優れた才能を持っています。あなたなら、十分に戦うことが出来ます。なにせ、私が師匠なのですから」


「……謙遜しないんですね」


「ふふっ。自分の能力を正しく理解することは、大事ですよ?」


「はいはい」


「さぁ、早く仕事を片付けましょう。あなたはまず、神崎さんのお知り合いを探してください。この仕事が終わったら、またみんなで飲みましょう」


「……はい!」


 そう言って、二人は突入部隊の元へと向かった。

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