真っ直ぐで、純粋に、気持ちを伝えてくる、淡く切ない恋の物語です。見ていること、思ったこと、感じていたこと。これを真っ直ぐに、余計なモノを添加せずに書かれたような綺麗な文章が胸にぐっと来ます。何かにつけて比喩や、暗喩や、遠回しな表現を使うことばかり考え「白」をそのまま「白」と書かずに伝える事が、文章が持つ魅力の一つだと思っていましたが……。それを考えさせてくれるほどに素直に真っ直ぐに、書く事の素晴らしさを伝えてくれた作品です。