第5話
そして、翌日。
私は、早起きして朝食を作っています。
今日は、金曜日。
平日なので、和風です。
私の家がそうなんだよね。
朝食は、平日が和風で土日が洋風。
食卓の上には4人分のご飯と味噌汁と漬け物が用意してある。
だというのに、1人として起きてこないってどういうこと!
しょうがない。
起こしに行くか。
仕方なく、階段を登る。
階段を登って、1番手前が私の部屋。
その隣が、陸さん。
さぁ、起きてるかな。
コンコン
「陸さん。陸さん。朝です!」
「????」
なんか言ってる。
ドアに耳をつけてみる。
「ゆ……さんの唇が欲しいです。」
誰のかは、聞き取れませんでした。
知りたくもないですけどね。
はい。次。
次は一樹さん。
昨日、1番早く寝たから、起きててもいいはず。
「一樹さ…。」
瞬間ドアが開き、イケメンが顔を覗かせる。
「お、おはようございます!」
「うん。」
相変わらず一樹さんは、口数が少ないな。
そして、その隣は廉さん。
「廉さん。れ…。」
!?
めちゃくちゃドタバしてますが、大丈夫ですか?
私は、メイド。
もし、廉さんに何かあればいけない。
私は、意を決してドアを開ける。
!?
廉さんがいない?
しかも…。
なんで、廉さんの部屋に女子が?
あ、でも。
廉さんはチャラいから、いいのか。
「失礼しました。」
「あ、ちょ。ゆうりちゃん?待って!」
最後は紫苑さんですね。
起きてくれるでしょうか。
「ゆうり、紫苑は諦めた方がいい。」
えっ。一樹さん。
なんでですか?
「あいつは、寝起きが悪すぎる。」
そんな~。
廉さん以外、誰も起きないってどういうこと。
私は、へなへなと座り込んだ。
「もう。しょうがない。」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます