第5話 私が統合失調症で体験したことを始めから丁寧に

【タイトル】

第5話 私が統合失調症で体験したことを始めから丁寧に


【公開状態】

公開済


【作成日時】

2018-09-23 21:22:11(+09:00)


【公開日時】

2018-09-23 21:22:11(+09:00)


【更新日時】

2018-09-23 21:23:50(+09:00)


【文字数】

977文字


【本文(43行)】

 2018/05/07 蹴上浄水場でイベントでのバイトが終わったとき、すべてが始まった。

 いきなり地下構内で隠し撮りをされた。

 いきなり肩をぶつかられた。

 なんなのかよく分からなかったが家路に着いた。


 それから毎日、私しか知らない情報を私に浴びせられらた。

 私は当時就職活動中で大阪の中之島に行くことがあったが、そこでも、具体的には、「優秀で椅子を奪われるから来ないでほしいなー」「始めはランクが低いところを狙ってたらしいよーなめてるよねー」「立命? へえ同志社なんだ」

 スーツを着た大人たちにこんな言葉を浴びせられまくるのだ。

 タダ事ではないと悟った。

 何としてでも人たちに時間をこれ以上奪われないようにしないと、と。


 当時の僕は、善だった。

 だから引っ掛かった。地獄に堕ちた。


 テレビをつけるとなんとテレビと会話ができた。

 意味がわからないが、僕が反応すると向こうも反応するのだ。

 そして五月ごろのバラエティ番組は、会話が全くちぐはぐなものが多かった。

 僕に何かを伝えているように感じてしまった。


 料理番組で『新婚夫婦』

 旅番組で『ウ……スキー(タモリさんがウイスキーをあえて濁らせた。僕にはに聞こえた)』

 大谷選手の特番で『今は内野の王ですがいずれ外野にも活躍の場を広げてほしい』

 この三つで何を暗示しているかを想像に任せます。さすがに書けません。


 また、五月、新潟の小学生女子児童殺傷事件の小針小学校の衛星写真と蹴上浄水場の衛星写真があまりにも酷似していた。


 また、殺傷事件の特徴として。

 ・ピンク色の傘がなかった。→(蹴上浄水場でもつつじの開花時期が早まりほとんど散っていたことから関連)

 ・犯人の年齢が23→僕も23

 ・小針小学校を京都ウエスタンホテル、事件現場を蹴上浄水場、現場近くの踏切を蹴上のクランクインとすると完全に一致すること。

 ・小針小を分解すると、小、金、十、ショー→金曜の午前十時に会いましょう。



 だったのです。


 そして僕はミスをした。

 金曜ではなく水曜の夜十時、京都ウエスタンホテルへ向かいました。

 警察に連行されました。


 金曜の午前十時に行くことができていれば、僕は地獄を見ることなく、正解をたどり統合失調症と診断されることもなく、今とは全く違う生活になっていたのかもしれません。


 最後に。

 どちらにしようと僕は統合失調症で連行される運命にあったとそう思いたい。

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