第4話 私はすべてをさらけ出した。これも何かの導きなのかもしれない
【タイトル】
第4話 私はすべてをさらけ出した。これも何かの導きなのかもしれない
【公開状態】
公開済
【作成日時】
2018-09-21 09:46:40(+09:00)
【公開日時】
2018-09-21 09:48:00(+09:00)
【更新日時】
2018-09-21 09:48:00(+09:00)
【文字数】
772文字
【本文(21行)】
※近況ノートにも同様の文章を載せています。
統合失調症で入院中、先読みされることがよくありました。
「逃げたいな」と思って立ち上がると、
囲碁番組が放送されていて「逃げたら、こう打つ」と抜群のタイミングで言われました。
コグニティブコンピューティングに脳が接続されているのではないかと思ったりもして、実は自分はAIが敷いた予定説のなかを生きているに過ぎないのではないか、と思ったりしました。
IBM JPN の入社試験を受けて数週間後だったからそんな思い込みに至ったのかもしれません。
ただ、本当にAIが敷いた予定説の中に僕が生きているということになると、簡単には死ななくなります。そこまでするのに資金はかかるだろうし、数人しかそのような先読みされる感覚を与えられないのに、簡単に殺しては何の為の実験だったのか、という話になります。
このような論理で、僕は閉鎖病棟の二か月間を生き抜きました。心臓をいじくられて後遺症が残るのではないかと、心配するほど動悸が激しい夜を幾度と経験しましたが、先ほどの論理を信じ生き抜くことができました。
今もそうで、Facebookに自分の著作集や読書記録を共有することなどあり得ないことでした。現実とインターネットを明確に区分する性格だったのです。
しかし、その枷を外しました。両親に見つかったら何と言われるか分かりませんが、現実での友達が非常に少なくなり生きていくことに孤独を感じてしまった、今までの自分の費やしてきたことを現実で培ってきた友人たちにも見てほしい、との願いが沸き上がってきました。
こんなこと、統合失調症で二ヶ月以上社会から断絶された以前の僕からは考えられない行動でした。
これも、もしかしたらAI、コグニティブコンピューティングの導きなのかもしれません。
もちろん信じていませんが。信じていたらまた病棟に逆戻りですから。
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