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「見ない、でっ…!」


胸の刺激に注意を奪われた隙に、下着も全て剥ぎ取られてしまった善は。勃ち上がった性器に注がれる視線に、嫌だ嫌だと泣きじゃくる。






「一度シてんだから…」


平気だろと熱い吐息を漏らした國将は。

少年の訴えも無視して足を開き、勃起したソレを手の中で弄び始めた。二度目に体感する刺激に、善は悲鳴を上げる。







「お前、知ってるか…?」


「な、にっ…」


「男同士のセックスのやり方…」


「ッ…!!」


厭らしい用語に反応を示す善に、國将はふわりと微笑みながら。猛りを握った手を、更に下へと滑らせる。

そのまま、ある場所で指を止めて。ぐっと、ソコへ指の腹を押し付けた。






「お前のココに…挿れんだよ…」


俺のナニを────…肝心な言葉を隠語で曖昧にしても、善にすら理解出来てしまったから。

衝撃の告白に、少年の顔は見る間に青ざめてしまう。







「俺としては、今すぐお前と繋がりてぇけどよ…」


男同士のセックスなんて、さすがの國将にさえ初めてだったし…。上手く出来るかさえ判らなかったから。






「本気でお前が嫌だって言うなら、しねぇけどよ…」


それでも聞いてくると言うことは、國将が自分を欲してる証拠だ。けれど、受け入れるのは善の方で…それはかなりの苦痛を伴うのだと言う。






「國将さんは…したいんでしょう…?」


「そりゃ…な。男だし?」


好きな子の淫らな姿を見せられて、我慢出来る訳がないと…國将は敢えて本音を語る。


それは善だって同じなわけで…






「そ、か…」


恐怖心は捨てきれないけれど。

求められた嬉しさの方が、遥かに勝っていたから。






「國将さんが、望むなら…」


好きにしていいよ、と。

善は覚悟を決め、ふわりと笑って見せた。






「ばっか…んなこと言ったら、マジ手加減出来なくなるだろ…?」


「平気だよ…僕だって、シたいから…」


言いながら恥じらってしがみつく少年に。

性欲とは別の、熱い感情が國将を満たしていく。







「善…」


「ん……」


どちらとなくキスを交わしながら、視線を交わらせて。


互いのそれが一際色気を放った瞬間。

理性の壁は、音を立てて崩れていった。









「あっ…ああッ…!」


まずは慣らしと言いながら、國将が取った行動に善は度肝を抜かれてしまい。

先程の決心は何処へやら…羞恥に悲鳴を上げ始める。






「善…じっとしてろ…」


「そん、なっ…む、りっ…」


こんなコトされるなんて聞いてないと、善は泣き叫ぶが…。國将は構わず、行為を続ける。



國将が獣染みた表情を浮かべた瞬間、彼は大胆にも善の下半身へ顔を埋めて。

迷いもなくその口に、少年の性器を銜えてしまった。


それだけでは終わらず…暫く口内でナニを犯されたかと思えば。それは精巣を転がし、あっという間に今の場所へと移動していってしまった。



…そう。國将は今、善の尻の穴を舐めているのである。

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