22





「部屋、2階だよな?」


暴れるなよと告げ、國将が軽々と善を横抱きして階段を上がっていく。





(ひゃ…なんだ、これっ…)


まるでお姫様みたいとか、善はつい想像してしまったけど。小柄とはいえ、高校男子を簡単に抱っこしてしまうなんて反則過ぎる。


しかも抱き上げたまま、器用に足を使って部屋のドア開けるなんて芸当までして見せるし…





(カッコ良すぎだよ…)


なんでこんな素敵な人が僕なんかを…改めて思い知った國将の魅力に。胸を焦がす善は、思わず彼の首に抱き付いた。







「あっ…」


善の部屋についた途端、ベッドに倒れ込むように下ろされて。視界は國将の顔で埋め尽くされる。






「善…」


ベッドに腕を突き、うっとりとした声音で少年を呼ぶ國将。それだけで善はもう、骨抜きにされてしまった。





「あっ…!」


するりと伸ばされた手が、頬に添えられて。

撫でるよう滑り落ち、首筋をなぞる。





「んっ…」


気を取られていたら、キスまで降ってきて…。

軽く舌が入ってきたかと思えばそれも耳元に移動していった。吐息を中に吹き掛けられ、例えようのない痺れが善を襲う。





「善…」


好きだ…と直接耳に囁かれ、堪らず声を漏らす善。





「ホントお前は可愛いな…」


「ひゃ…あっ…!」


そのまま舌を捩じ込まれ、善の身体は大きく弓形に仰け反り。すかさず、國将の手が善の制服のボタンを器用に外しにかかる。





「…えろ……」


上着を前開きに脱がされ、カッターシャツだけになった胸元に目をやり、國将が呟く。





「ふぇ…?」


なんのことかと、少年が涙目に首を傾げると。





「ココ……」


「ンあッ…!!」


立ってると言いながら、指を這わせた先を爪で引っ掻いてきた。走る快感に、再び善の身体が跳び跳ねる。





「ココも、感じるんだな…」


「あっ…や、だっ…!」


國将の指が、シャツ越しにぷっくり膨らんだ胸の突起を捏ね始め。時折爪を立てては…キュッと摘まみ上げてくる。


まさか胸で感じるなんて思わなかった善は…

地味にショックだったのと、気持ち良過ぎて変な声を上げてしまう自分に。

耐えきれず、つい泣き出してしまった。






「泣くなよ…余計興奮すんだろ…」


「だっ、て…」


それでも止めようとしない國将は、自然な流れでカッターシャツのボタンすら外してしまい。気が付けば、善は既に半裸状態。恥ずかしさに、少年はそこを手で隠そうとする。


それすらも、國将に両腕を拘束され阻まれてしまったが…。






「コッチもな…」


「ああっ…!」


次は下とばかりに、ベルトへ手が伸ばされていき。

反射的に逃げ出そうとする善。

すかさず國将が善の乳首に舌を這わせ、吸い付けば…すぐに少年は無抵抗になり。


なんとも愛らしい声で、鳴き始めた。

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