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「ああっ…!」


恥ずかしげにも、少年の許可を得た國将は早速とばかりに、下着へと手を伸ばして。





「ふふ…やっぱ綺麗なモンだな…」


善の下着を慣れたよう捲り、緩く勃ち上がったその性器を認めると────…躊躇なく、その手へと収める。


触れた途端、善は小さな悲鳴を漏らした。





「キツかったら…俺にしがみついてな?」


もう片方の手で肩を抱き寄せると、緊張する少年は羞恥に駆られ國将の胸元へと隠れるよう、顔を埋める。


少しだけ手の中の猛りに力を込めたら…。

善はビクンと身体を揺らし、震える手で國将の服を握り締めた。






「ひゃっ…!」


こめかみにキスをして、善の雄をゆるりと上下する。


子供といえど、善だって高校生の男。

少なくとも自分で慰めた事くらいはあっただろう。


それでも平均的な男子よりかは、性知識も経験も疎そうな善は。初めて他人から与えられる快感に、大袈裟なくらいの反応を以てして。

國将をの心を、魅了するのだった。






「気持ち良いだろ…?」


「んんッ…ぁ…」


声変わりも中途半端な、あどけなさの残る声音で。

紡がれる喘ぎ声に、國将は興奮を覚える。


表情だってそう。目立った顔立ちでもなく、まだ子供染みた印象もあるのに…。


快楽に揺れ、鳴く善の姿は。

國将の性欲を掻き立てるには、充分過ぎる程に。

淫らで愛らしいなと思えた。






「あっ…やっ…くにまさ、さ…!」


今まで感じた事のない快感は、少年には強すぎたようで。限界が既に近い善は、逃げるように腰を引こうとしてもがく。


本能的に、達してしまう事に恐怖しているのだろうが…そんな態度を取られては逆効果だな、と。

國将は笑みを浮かべ手の動きを更に強めた。


堪らず善の身体が、大きく跳ね上がる。






「や、もっ…いっ……」


「イきてえんだよな…善?」


「んうっ…」


無意識にイヤイヤと首を振る善にも、興奮する國将。


彼の中心なんて、とっくの昔に脈を打って主張していたのだが…。それは後回しだとして、今は目の前の少年へと集中する。


まだ細身の竿部分は頑なに芯を持ち…

先端からはぷっくりと蜜を浮き上がらせる。

國将が抑揚を付け、激しく上下に扱いてやれば…


初な少年の絶頂なんてものは、一瞬で訪れてしまうものだ。






「あ…い、ああっ……!!」


膨張する猛りが弾け、勢い良く精液が放たれる。

國将はそれを、手慣れたといった所作で。吐き出された善のモノを搾り取るようにして、溢すことなく全て手の中へと収めた。





「結構溜まってたんだな?」


「ち、ちがっ…」


からかうよう、目の前で手の中のソレを見せつけてくる國将。

途端に善は真っ赤になって。

慌てて出したままの自身を下着の中へと隠した。


頭上では、國将が悪戯っ子みたいに笑っていたけれど…。善には仰ぎ見る余裕など一切なかった。

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