第7話
《
「ではやりますか、皆さん」
「よろしくのぉ。じゃが、強化訓練と言っても手加減をしてやってくれ」
「もうされているじゃないですか。皆さん折り畳みナイフを持っているでしょう?」
後ろの奴が、ポケットに手を入れた時に見えた折り畳み式ナイフ。
「そして皆さん、殺しにかかって来てるじゃないですか」
「気づくのが早いんじゃよ」
夏秋さんがそう言うと、俺らを殺そうとしているヤツらは顔を見合せ何か意思疎通をした。
「《
そう耳打ちをするとポカンと見られてしまった。
「先輩、これは強化訓練なんですよね?」
は?
「お前の頭はお花畑なのか?全員俺らを殺す気だぞ?」
「じゃ、殺してもいいんですか?」
「それはだめだ」
「気絶は…?」
「まあいいだろ」
その声を合図に2人は動き出した。
自分が殺されないために。
* * *
相手が1,2,3,……16人か。
それで12分…かかりすぎだな。8分で終わらせれた。
課題はチームワークか。
「ふうっ」
「やっと終わったな?俺がナイフ奪うのが遅かったせいで…悪い」
「相手が武器を持っていようと殺すとき変わらないのに自分が手こずりました」
「それより、ここにいる奴らは捨て駒だ。
そう言うと、《五月雨》が夏秋の頭のマスクを取った。
「わあ。ほんとだ」
すると、マスクを被り、
「おい!見てみろ!」
と、夏秋の声を真似ているつもりなのか。
「何やってんだ。行くぞ」
そう言って、《五月雨》からマスクを取り上げた。
「ああ!せかっく遊んでいたのに…」
そんなことを言いながらも顔には楽しかったと書いてある。
「遊び物じゃない」
「チェ。……で、どこに行くんですか?」
ンー。奴らの本拠地がここではないとなると、……“地下3階”か。
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