第8話 あのー君達? 敵間違ってません?
貴族5名は冒険者達に小さな袋を渡していた。
次に神秘のメアと苦行のランラの姉妹はこちらに殺意を向ける。
八咫烏の山賊達はなぜかこちらにターゲットをしぼる。
「あのー君達? 敵間違ってません?」
【神様は腹を抱えて笑っています】
「神様覚えてろよ」
「なんじゃ、僕に文句があるのか」
「だからおめーじゃねーよ」
「僕も一様ドラゴンの神様じゃぞ」
「なんで神様がそこらへんにあるようなドラゴンの卵から生まれてんだよ」
「運が良かったからだ。お前を呪えたしな」
「だからなんでペラーは俺を呪う事に義務感をもってんだよ、俺ってそんなに呪われる運命なのか」
「さぁ、知らん、お前から懐かしい気配を感じるだけだ」
「あっそ、ふー、これ絶体絶命だぞ」
「ふ、本の神と竜の神に呪われたのだからがんばれ」
「それは褒めてんのか」
【神様は褒めてらっしゃいます。片手にワインを持ち片手にチーズをもっています。とてもおしいです】
「神様、てめーのディナータイムは知らんよ、今昼だぞ、昼飯食ってろ」
「生まれたばかりなのかお腹が減ったな」
「おめーらは自由なのか、はぁはぁ、突っ込みに疲れた人生に疲れたもういいわ、どうにでもなっちまえ」
【「ほうやる気になったか」】
「なにはもってんだよ」
「そこの冒険者よ大人しく殺されてくれ、そうすると追加料金が我ら冒険者に払われる」
「僕達八咫烏は今決断せねばなるまい、そこの若者を殺すと気絶から神秘のメアと苦行のランラを奴隷にする2倍の報奨金が支払われる。作戦をZに変更する。皆作戦をZだ」
「まったく若さまの為のエンペラードラゴンになつかれるだなんて、信じられないわ、殺してあげないといけないのランラ、本気モードよ」
「もちろんだとも」
怪我人で動けない冒険者を除くと10名。
動けない八咫烏を除くと30名
貴族達は3名無事で神秘のメアと苦行のランラが2名
八咫烏のリンキンパックが1名に副官のデスドンとラスドンがいる状態。
「はぁ、あまり気が進まないんだけどな」
俺は大きな大きなため息をついて、ワールドボックスから幽霊となって使役した人物達を呼び出す。
1人は英雄王カルサス、1人は神姫ニィア、1人は瞬足のダガド。
英雄王カルサスの今日の姿は鮮血のように真っ赤なフルプレートアーマーであった。
伝説の魔剣を2本装備している辺りがえげつない。
誰が見てもレベルは800となっている。
神姫ニィアの今日の姿はメイド服、彼女にそのような服をきせたいと思い続けた男性はこの世に一杯いた。俺がそれを実現してやったぜ、ちなみにレイファにばれたら半殺し確実だ。
最後が瞬足のダガド、彼の今日の姿は短パン一着だけ。
右足と左足に虎の爪が装備されている。
その虎の爪も魔法強化されている。
神姫ニィアもレベル800となっており、俊足のダガドもレベル800となっている。
「ふ、我が主よ、こんな雑魚共の為に呼んでくれたのか、武器のキレ味を試す時がきたようだな」
「フレンダイサー様、この私を呼んでくださり嬉しく感じます。フレンダイサー様の為に心を素っ裸になる所存です」
「ふーきもちわりー酒飲み過ぎた。うっぷ、うぇえええええええ、まだ出るなうえええええええええええ」
冒険者、八咫烏メンバー、貴族達は彼等を見て絶句している。
1人がゲロをはき続けているからというのもあるが、全員が鑑定した結果全員がレベル800越えという真実。
なにより鑑定結果が信じられないのだろう。
「英雄王カルサスは世界を戦乱に巻き込んだ危険人物だぞ」
「う、うそよ、あの神姫ニィア様がメイド姿なんてあの男ゆるさないわ」
「あのゲロ吐いてるやつって盗賊王の右腕だった奴じゃ?」
「とりあえず3名は相手を殺さず鎮圧よろしい?」
「「「御意」」」
「あと瞬足のダガド君、気持ち悪かったら休んででいいよ」
「そうはいかねーっす、この足でうええええええええ、走りまくってうええええええええ、盗賊王の右腕の強さをおおおおおおお、示すっすううううううううう」
「そ、そうか、がんばりたまえ」
なんか呼び出したのが悪かったと感じつつも。
3人が地面を蹴って2分で全てが片付きました。
俺のいる意味ってあるんだろうかと思いながら。
「あ、ちなみに山にクレータあけたの我じゃないからな」
「何をいうか私ではないぞ」
「おおええええええええええ」
「もういいからそういうの、君達は見張ってて、逃げたリンキンパックと副官2名おいかけるよ」
「なんと、主君1人でか」
「それはいけないわ」
「おええええええええ」
「いや君達は彼等を見張っててほしいしさ、神秘のメアと苦行のランラは放って置くと逃げるだろうしね、あの瞳の光方からするとお前等追いかけられるだろうけどね」
「ふ、どのような時でも応援する者はいるものだ」
「英雄王カルサス、お前は世界を混沌にした犯人だからね」
「お、おねえさま」
「お、おねえさま」
「私はおねえさまじゃないと何度言ったら分かるのだ」
「ほら、神秘のメアと苦行のランラは神姫ニィアのファンになっちまったよ」
貴族達がダガドを見ながら。
「そ、その武器は見た事がないぞ、ぜひ売ってくれ」
「それは俺のだ」
「おええええええええ」
「ぎゃあああああ、伝説の短剣がゲロまみれにいいいい」
「買うか?」
「い、いりませんんん」
まぁ俊足のダガドはまだ二日酔いだろうしな。
リンキンパックは確実にバフ魔法ができないくらい弱らせる事には成功している。
デスドンとラスドンの副官が壁となり逃げたが、あの2人は途中で気絶するなりするだろう。
山の奥地に向かってただひたすら走り続ける俺。
その右肩には灰色の小さなドラゴンの赤子が乗っていた。
【神様はあなたがふざけないのでつまらないと言っています】
「知るかボケ」
「うむ、それは僕も同感だな本の神よ」
【でしょでしょと神様が言っています。なのでレベル5000の古代モンスターを復活させます】
「何勝ってな事しようとしてんのおおお」
「おお、それは面白そうだな」
【神様はピースを作りました】
ドドドドドッドドドドドドッドドドドドドドドドドドッドドドオ
それは地響きのような音だった。
あのくそやろう古代モンスター目覚めさせやがったぞ。
レベル5000て人類滅ぶぞ。
====神のお告げをお送りします伝説の魔王バブバブが蘇りました====
「てか魔王復活させたんかいいいいいいい」
「ふ、ついでに竜王ハゲスも目覚めさせろ」
「もう余計なこと言わないでペラー」
【ふ、いいだろうと神様はのりのりです】
====神のお告げをお送りします伝説の竜王ハゲスが蘇りました====
「ほら、神様やっちゃうんだよなーもうこれで世の中終わったね」
【神様間違ってレベル7000のハゲスを目覚めさせましたテヘ】
「そこはレベル5000にしようぜ本の神よ」
「なに、ペラーと神様分かり合ってんじゃねーかよ」
「神とはそういうものだ」
【ふっと神様が言っています】
「さてもちろん魔王と竜王は別々だよな」
【山賊の本拠地に古代アイテムがあったので2人同時にそこかと思いますと神様が腕組みしています】
「あーあいつら終わったな」
俺は笑い転げるのを我慢していた。
「ひ、ひいいいい、た、たすけてくれええええ」
「聞いてないんでごんすすういううう、なんで魔王と竜王が喧嘩してるでごんすかあああ」
「信じられねぇでやんす、お、おそろしいでやんす」
「マッチョな2人はすごい独特な会話だな」
「そ、そこのチンチクリン助けてくれえええ」
「さっきまで俺を殺そうとしてただろうお前等」
俺の前に跪くマッチョ2名と八咫烏率いる団長。
「た、たのむ、あの拠点は仲間達との思いでがあってだな」
「どうせ宝だろ」
「そうーだよ、宝が一杯あんだよ魔王シリーズと竜王シリーズ集めたんだからな」
すげー嫌な予感が。
「そのなんとかシリーズってどんな奴」
「像みたいなやつだ」
「それでさ、何体くらい?」
「数えきれねーぞ数千だ」
「あのー非常に言いたくないのですがあなたたち人類というかこの世界を滅ぼしてますよ、まぁいいやこのことを他の貴族達を捕獲してる英雄王達に伝えろ」
「は、はいいいい、あなたは」
「決まってるだろ逃げるんだよ」
【神様は切れました。わたしはあなたをそのような子に育てたつもりはないとおっしゃってます。呪いの効果を100倍にします。あと逃げたらあなたの惑星の耐久があなたのせいで0になります】
「ぶほ、てかなんで惑星の耐久なのよ、確かにあまり気にしてなかったが」
【はい、神様はおっしゃってます。あなたが地面を歩くと惑星の耐久は一応減ってます】
「神様さ、もうちょっと考えてくれよ」
【まぁ惑星クラスなのであなたが死ぬまで歩き続けても惑星は消滅しません、あと惑星の耐久を下げてレベルが上がると面白くないので惑星耐久減らしでは上がりません。ですがあなたが逃げるというなら呪いの効果を100倍いや1億倍にして一瞬で消滅です】
「あーわかったよ、魔王と竜王お仕置きしてくっからさ、あのさあそこで巨大化したドラゴンが竜王で巨大な魔人みたいなやつが魔王だよな、その足元にありえない魔王と竜王の眷属の軍団が見えるんだが、山そのもの消滅したぞ、すげー地響きしたし」
「ふむ、しばらく見ないうちにでかくなったなパパ」
「ハゲスってお前のパパなのか? ペラー」
「そうだ。パパはといっても僕の事など知らんがな」
「それでなんで魔王と竜王は戦ってるさ。周りの村とか街とか破壊しまくりだぞ、森も跡形もなく消滅してるしモンスター逃げる所じゃねーぞ」
レベル3614に出来る事は限られているが、やれる事はしようと立ち上がった。
【神様は言い忘れていたように呟きました。魔王と竜王はあなたのせいの災害ですので2人や眷属が殺した全てはあなたが殺した事になります】
「まじか」
俺は唖然と笑ってしまった。
その時もう一つの呪いを確実に忘れていた。
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