第5話 オーロラが照らす雪化粧

_____ミルキーウェイ、綺麗だったなぁ。


 一同がそう思いふけてると、車掌ちゃんはこういう。


 「みなさん〜次の星へ行きますよ〜。」


 車掌ちゃんとリンシャが案内をすると、再び汽車は動き出す。


 「えー、と次の星は」

 「オーロラがとても綺麗なことで有名なんですぅ!」


 「なるほど、ねー」

 「またまた貴重な景色が見れそうですねー。」


 一車はそう、ポロッと言う。


_____


 「そろそろ到着ですよ〜。」


 到着し一同が汽車から出ると、そこには雪国のような綺麗な雪と、青緑色に輝くオーロラが空を照らしていた。


 「わ……とても綺麗ですねー。」


 「ちょっと寒い…けど、綺麗だね。」


 一車と一輪は冬のカップルのように手を繋ぎながらオーロラを見上げて感動していた。


 「あたちサマ…こんなきれいなおそらはじめてみる…。」

 「クリスは幼い頃から病棟の地味な天井しか見れなかったからな。」


 クリスと英辞郎も感動しながら、見上げている。


_____


 「それにしても、さ」

 「自分たち、ここまで素敵な体験しちゃっていいのかな、とも思っちゃうよね。」


 「良いんですよ〜!」

 「あ、これ星屑入りココアですぅ!この星は寒いのでこれで身体を暖めて下さい〜。」


 そういい、車掌ちゃんは一同にココアを配る。


 「ふぅ」

 「この、身体だけじゃなくて心も暖まる感じ……なんだか、久しぶり。」


 「俺も……足ダメになってから、こんな気分いいの初めて…だな。」


_____


 そんな一同に、お転婆なリンシャはこう提案する。


 「せっかく雪の星に来たからさ」

 「雪遊びなんてどうだ?!」


 突拍子もない発言だったが、一同は乗り気だ。


 「お、楽しそうですねー。」


 「わーい!あたちサマいっぱいあそぶの!」


 そう言って一車と一輪は雪だるまを作り、クリスと英辞郎は雪合戦をして雪の星を心の底から堪能していた。


_____


 「じゃあ、車掌さん達も少し遊んでから次行きましょうかぁ〜。」

 「おっ、いいな!」


_____雪の星、とても綺麗だったね!

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