6がつ 20にち 「とかげ」

 六月二十日 晴れ じとじとあっつい


 なんだかんだ、すでに二十八日目となり、ほぼ一ヶ月この日記が続いたことになります。これまで書こうとして書いた日記は、記憶にある限りでは二週間ほどだったように思うので、ダブルスコアで圧勝でございます。茶々瀬のものを書く根底にあると見るべき衝動はやはり承認だということなのでしょう。見られている(かも)という心地よさに突き動かされています。


 朝は、眠かったです。生活リズムが家出をしています。でもうだうだしているとお話を考える時間がなくなります。だから頑張って起きました。


 お仕事に行くまでの道端に、トカゲの死骸を見つけました。トカゲ、だと思います。カナヘビかな? よく知りません。しっぽがなくて、ぺちゃんこになって、ひっくり返っていました。かぴかぴに干からびていました。見れば見るほどぺちゃんこです。つぶされて死んだのでしょうか。それとも、トカゲは干からびるとあんなにうすっぺらくなってしまうのでしょうか。だとしたら肉や骨はどこへ行ってしまったのでしょう……。


 お仕事のところの駐車場で、スズメの親子を見つけました。地面をちょんちょん跳ねていました。茶々瀬が近づくと、親スズメはすぐに植木の影に隠れました。でも子スズメは色々なことに気を取られて隠れません。首を伸ばしてあっちこっちを見ています。親スズメが心配そうにチュンチュン鳴いています。そのうちに子スズメもぴょこぴょこ跳ねて親のところへ行きました。ホッピングがぶきっちょでへたっちょでした。かわいかったです。


 長いお話の内容を詰めています。お話をまとめるために書かなくちゃいけないことがいっぱいで、そればっかりのお話になっちゃったらやだなと思います。でも改めていちから考えると、余白はありそうです。よかったです。余白が大事です。そこになにをどれくらい入れられるのか考えるのが楽しいです。ファンタジーっぽい感じになりそうです。でもがちゃがちゃ設定を組むのは得意じゃありません。そんなのよりひととひとの関係を書きたいです。でも設定を書かないとファンタジーになりません。得意じゃないけど、わかりやすい形になるように頑張ります。


 今日はいちにち、お腹がゆるかったです。たぶん朝、牛乳を飲み過ぎたせいです。下剤の乱用でダイエットしようとするひとがいますけど、そんなのより牛乳をいっぱい飲むのが手軽な気がします。そんなことを思いました。


 今日は早くに寝られるといいなと思います。あっついからなかなか寝付けません。もうすぐ夏です。つらいです。

 おやすみなさい。

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