6がつ 14にち 「こっぺぱん」

 六月十四日 曇りのち雨 じめっとしている


 四週目となりました。意外と続くものです。

 読まれなくてもよい、でも読んでほしい、というスタンスで始めたはずのこの日記ですが、なんとなく続けて読んでくれているらしいひとがこれまでいたために、ちょっとでも読むひとが減るとただそれだけで不安になります。これはよくない傾向です。そもそも、さしたる見返りもなく変化の薄い茶々瀬の日常を読み続けるなど相当の物好きです。読んでくれるひとの作品を積極的に読むべきだったのかしら、なんて、そんなことを思います。思うだけでしないのが、茶々瀬の駄目なところなのかも知れません。たまにでいいので読みに来てください。こんにちは。


 朝は、起きたり寝たりしていました。起きて、十分後にアラームつけて寝て、アラームで起きて、またアラームつけて寝て、起きて……とやっていました。夜更かしはしていません。でもなかなか起きられませんでした。お仕事に行くのがいやだったのかも知れません。慣れないことをしなくちゃいけなかったから、それがいやだったのかも知れません。


 お仕事では、午前中はお仕事の説明をよそのひとにしました。相手は年下だし、ひとりだし、あんまり緊張しなくていいはずです。でもすごく緊張しました。茶々瀬はルーティーンからずれたことをするのが苦手です。疲れました。


 お仕事のところには、中庭があります。シロツメクサがいっぱい咲いています。お休み時間とかに、花冠を作りたいなっていつも思います。でも茶々瀬は大人だし、他人の目があるし、できません。シロツメクサはずいぶん長い期間咲くお花なんだなって思います。


 午後は、ある題材でお勉強会みたいなのの主導をしました。ぼやかして書くからこれじゃなにを言っているのかわからないと思います。でもだいたいそんなことをしました。茶々瀬が何を教えるっていうわけではありません。でもあんまりしゃべったことないひと何人かを相手に、意見を聞いたり、話したりをしなくちゃいけなかったです。そういうのをやるのは嫌いじゃありません。嫌いじゃないけど、緊張するし、たいへんでした。


 帰り道は、ブロック塀にナメクジを見つけました。うにうに動いていました。こんなに長くのびるんだなあって思いました。ちっちゃいころは、きもちわるい、へんな生き物だと思っていました。今見ると、へんだけど、襲ってこないし、かわいいもんだなと思います。


 途中でコッペパンを買って帰りました。お仕事の帰り道に、コッペパン屋さんがあります。普段はもう閉店している時間なので、あんまり入ったことありませんでした。でも今日は、余ったコッペパンを安く売っていました。いつも買えないので、嬉しかったです。食べるのが楽しみです。


 おしまいです。おやすみなさい。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る