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後ろ手を縛られ引っ張られていく彼を見ている者がいた。上手く隠れ、後ろから彼を追跡している。鬱蒼とした森についた。迂闊に近づけばすぐに気づかれるだろうが、迂回するわけにもいかない。鬱陶しいことにここからしか入れないようなのだ。”内側”に入るには数多くの選択肢の中から正しい一つを選ばなければならない。裏道など存在しないのだ。選ばれた一部の者のみが知っている。笑みがひとりでにこぼれる。うまく誰にも気づかれずにここまで来たのだ。


何かにぶつかった。



「え、お」に続く。えだけは語彙力が限界を迎える

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