一体ここはどこなのだろうか。痛みがないことも不思議だ。石造りのこの町並みに、イカのような格好をした生物が歩き回っている様が、異様さをより引き立てている。

異世界転生というやつなのだろうか、いやこれは夢かもしれない。一旦落ち着こうとしたが、イカモドキ(?)たち徘徊している中で落ち着けというのもいかのう..........じゃない不可能だ。イカれてきている。色々考えるのはやめようと彼が考えたときだった。

いたぞ、とイカモドキが彼の方へ駆け寄ってくる。後ろを振り返るとそこにもイカモドキがおり、上からも何匹かが覗いている。

うっ.....................息がつまり、うねりながら近づいてくる彼らの手(?)を見たところで記憶はまた途切れる......。



「う」に続く


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