第2話駄菓子

当時の子供たちと言えば外に出れば誰か何かしている。

江古田駅近くの北公園、小竹町の八雲公園、他校の子供と喧嘩したければ隣町の板橋区の公園に。

大抵、まる屋か、三好屋という2つの駄菓子のどっちかに行く。まる屋の方が新型ゲーム機、PC エンジンというゲーム機やファミコンの最新作が5分20円だかで出来るので、まる屋に行くが店の親父が時間を測っていて延長するのしないのか申告しないと時間きっかりで問答無用でコンセントをカウターの向こうで抜くという子供に血も涙も無い暴挙にでる。

だが大概、魔界村の一面のレッドアリーマーでみんな必ず死ぬのでそんなに問題ない。

手持ちで癇癪玉という投げつけて破裂させるだけの火薬と当たり外れのガムを買って意味もなくウロチョロする。

ある時、佐野くんという同級生が700円という大金を持って店に現れゲームをしまくり、ラーメンを食べ体に悪そうな訳の解らないゼリーを食べまくるというセレブな伝説を残した。

そして17時、夏場は18時になると夕焼け小焼のチャイムが町に鳴り、なり終わるまでに帰宅しないと閉め出しを食らうという習慣があったために大概が余裕をもって帰路につくが何かに夢中になりすぎたりで帰宅が遅れるとランドセルが外に出され雨戸も玄関の外灯も消され閉め出しをくらい、玄関先で大泣きして謝罪する子供がたまに、いた。自分もその中の1人である。

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練馬育ち @kumako-kun

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