練馬育ち

@kumako-kun

第1話ウンコ屋さんの来る家

僕が小学生の頃、今から約40年前の練馬区の小竹町という小さな町は池袋から三駅しか離れていないにも関わらず道路はまだ舗装されていないところが多くドブがあり、トイレも水洗ではない家庭も珍しくなかった。

「くせぇー」

「また、マコちゃんの家にウンコ屋来てるよ!」

マコちゃんことマコトは主役の渡し、特別、背がちいさく高校卒業までは148センチしかなく小学生のころは幼稚園生に間違われることも度々の小さな男の子だった、が父親と母親の気が強いのを引き継いで気が強く生意気だったが、汲み取り屋さんが来てる時は恥ずかしく裏口から帰宅していた。

「うちも水洗にしてよ洋式に」

「ウンコなんかできりゃ何でも良いんだ」と大人達。

また明日、学校でもからかわれるのか嫌だなーとか思いながら遊びに出てみるのだった。


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